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第530回 ドジャース買収、「風吹けば」松井に活路も

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざがある。因果が巡り巡って第三者に利益がもたらされることの例えである。 スティーブ・コーエンと言えば米国のヘッジファンド、SACキャピタル・アドバイザーズの創業者
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第529回 広島・前田智の糸引く打球をしかと見よ

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

「私はもう野球選手じゃないんで」。キャンプ中のひとコマ。カープの前田智徳は自虐的に語ったという。いかにも前田らしいなと私は苦笑を浮かべてしまった。あれはもう15年も前のことだ。 右足アキレス腱を断裂し
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第528回 電力のため、ファンのために試合時間短縮を

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 NPBが「試合時間3時間以内(9回)」を目標に掲げたのは2009年のレギュラーシーズンが始まる前のことだ。その前年には<野球の力で温暖化ストップ!>と随分、肩に力の入ったキャッチフレーズを作った。 
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第527回 ロンドン五輪、選考よりも、どう走らせるかが重要

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 誰を選ぶかも大事だが、選んだ選手をどう管理し、最高のコンディションでロンドンを走らせるか。こちらの方がもっと重要ではないか。そして、それこそが北京の教訓だろう。 男子マラソンはロンドン五輪最終選考会
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第526回 「小型左腕」福岡ソフトバンク・嘉弥真は“必殺仕事人”になれるか

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 とにかく投げっぷりがいい。マウンドに立つと5尺7寸程度(172センチ)の体が一回りも二回りも大きく見える。25日の広島とのオープン戦でも、危険球で初回退場となった「大型左腕」川原弘之の後を受けて緊急
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第525回 メキシコの拳、もう怖くないのか

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 劇画「あしたのジョー」の主人公・矢吹丈が「真っ白に燃え尽きた」最後の相手はホセ・メンドーサというメキシコ人だった。現実のボクシングの世界に目を移しても、かつては世界タイトルマッチの相手がメキシコ人と
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第524回 セの予告先発制は格差を広げないか

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 大関・把瑠都のようにケタはずれの突進力があるにもかかわらず、立ち合いでヒョイと体をかわすのは、どこか姑息で横綱を目指す上でいかがなものかという気もするが、だからといって立ち合いでの変化を全て否定する
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第523回 荒れたテキサスで夢紡ぐ、もう一人の侍

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 ベースボールを題材にした数ある映画の中で、最も好きなのはケビン・コスナー主演の「さよならゲーム」である。ベテラン捕手と若手投手と妖艶な女性が織りなすスリリングでユーモラスな三角関係。舞台がマイナーリ
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第522回 “灰色の6年”がつないだライオンズの歴史

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 国内で18のゴルフ場を運営する太平洋クラブとその子会社が東京地裁に民事再生手続きの開始を申請したというニュースを一抹の寂しさとともに聞いた。 太平洋クラブが1973年から76年にかけて「ライオンズ」
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第521回 馬場さんが巨人以外の投手だったら

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 6日後の1月31日は“東洋の巨人”としてマット界に君臨したジャイアント馬場(本名・馬場正平)さんの13回目の命日だ。もし馬場さんが生きていたらおとといで74歳になっていた。 最近は馬場さんが元巨人の
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