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第510回 鳴戸親方の夢だった四股名“喘息力”

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 死因が急性呼吸不全と聞いて胸が潰れる思いがした。どんなに辛かったことか……。7日に福岡市内で急死した鳴戸親方(元横綱・隆の里)と言えば糖尿病患者として知られたが、それよりも、もっと深刻なのがゼンソク
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第509回 獅子か鷹か、“別物”短期決戦

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 千葉ロッテのエース成瀬善久は昨季、パ・リーグを制した福岡ソフトバンクに対して全く歯が立たなかった。レギュラーシーズンでの対戦成績は0勝4敗。埼玉西武とのCSファーストステージ初戦に先発した彼は中4日
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第508回 スカウトには権謀術数も必要な能力

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 失敗もあれば成功もある。後悔もあれば自慢もある。プロ野球のスカウトの仕事は、単に選手の品定めだけにとどまらない。いざドラフト指名となると選手や家族、関係者と接触し、交渉もすれば根回しもする。時によっ
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第507回 名伯楽の「非難」は期待の裏返し

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 元東北楽天監督の野村克也といえば「語録の宝庫」だ。数々の名言を残している。その中で最も印象に残っているのがこれ。「人間は無視、称賛、非難という段階で試されている」 野村いわく「選手は非難されるように
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第506回 型にはまらぬ“異端”ザック流

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 今から50年ほど前の話だ。横綱・大鵬がライバルの柏戸を圧倒し始めると玄人筋から批判が起こった。いわく「大鵬には型がない」 これに真っ向から反論したのが師匠の二所ノ関親方(元大関・佐賀ノ花)だった。「
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第505回 落合劇場にも第二幕あるはず

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 不可解な監督解任劇はメジャーリーグにおいても珍しいことではない。たとえば1970年代最強のチームと呼ばれたレッズの名将スパーキー・アンダーソンは78年オフ、日米野球から帰国直後、突如、解任された。ス
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第504回 プロ目指すなら子供の頃から両打ちに

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 東北楽天の松井稼頭央は、NPBにおいて唯一、本塁打を30本台に乗せたことのある(西武時代の02年=36本、03年=33本)日本人スイッチヒッターである。 その松井に過日、「なぜ日本には大物打ちのスイ
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第503回 おかわり、“満腹知らず”のHR占有率

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 低反発の統一球の導入により、今季のプロ野球はホームラン数が激減している。球界全体で前年比マイナス約40%。巨人に至っては前年比マイナス約53%だ。 バットの先っぽでもフェンスオーバーする昨季までの“
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第502回 スポーツに「永遠の法則」は存在しない

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 PK戦になると、やにわに姿を消すサッカーの監督には驚いたが、自軍の試合を一切見ない野球のGMがいると知った時の衝撃はそれ以上だった。 その理由が振るっていた。「自軍のプレーを生で見てしまったら、つい
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第501回 世界を仕留める「ヒットマッスル」

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 主に広背筋のことをボクシングの世界では「ヒットマッスル」と呼ぶ。パンチ力の源とされている。「ヒットマン」の異名を取ったトーマス・ハーンズ(米国・元5階級王者)にインタビューしたのは、今から21年前の
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