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第471回 南アの「自信」と「免疫力」で領空守った日本

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 負ける時はいつも逆転である。しかも後半の。手負いの獅子ならぬ手負いのカンガルーのなりふり構わぬパワープレーに屈するのが常だった。 ドイツW杯では前半、幸運なかたちで先制したものの、後半、オーストラリ
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第470回 「転ばぬ先の杖」必要なNPB統一球

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

「転ばぬ先の杖」ということわざがある。失敗してからでは遅い。前もってしっかり準備をしておきなさいよ、と先人は説いた。 南アフリカW杯で国外大会初の決勝トーナメントに進出したサッカー日本代表。成功の要因
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第469回 石原が生みの親 マエケン“運命の一球”

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 ピッチャーはひとつのボールをきっかけにして、一皮むけることがある。昨季、セ・リーグの投手部門で3冠(最多勝利、最優秀防御率、最多奪三振)に輝いたマエケンこと前田健太のそれは昨年4月8日、東京ヤクルト
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第468回 どの世界も同じ 無能リーダー抱える悲劇

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

「それでも地球は回っている」。地動説で知られるイタリアの科学者ガリレオ・ガリレイは、先の言葉以上とも言える名言を残している。『ガリレイの生涯』(ベルトルト・ブレヒト著、岩波文庫)の中にこうある。宗教裁
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第467回 色彩心理を駆使した日本女子バレー

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 2010年のスポーツを振り返る上で、最も称えられるべきナショナルチームは、国外のW杯初の決勝トーナメント進出を果たしたサッカー日本代表だろう。その活躍に隠れたものの、バレーボールの世界選手権で32年
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第466回 来るか、近畿第3の男

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

「よく取りましたねぇ」 いきなり前方から声が飛んできた。今年の正月のことだ。 タクシードライバーには、なぜか競輪ファンが多い。本紙の愛読者でもあるようだ。「いやぁ、まぐれですよ」と返したが、人間、褒め
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第465回 マネー・ボールにハマる松井の出塁率

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 イチローと松井秀喜、打率と出塁率にしぼって今季の二人の記録を見比べてみよう。<打率>イチロー 3割1分5厘(ア・リーグ7位)、松井 2割7分4厘(ア・リーグ29位)<出塁率>イチロー 3割5分9厘(
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第464回 歌舞伎からヒント得た荒川道場の特訓

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 このところ「海老蔵」の三文字を目にしない日はない。過日、居酒屋の入り口の立看板に「海老」という字が躍っていたので「おいしい伊勢海老でも入荷したのか」と思い、立ち寄ろうとした。よく読むと「海老蔵記者会
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第463回 沢村 価値ある「永久欠番3連単」への挑戦

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 巨人の背番号15といえば、思い出すのは「エースのジョー」こと城之内邦雄だ。腕の位置はスリークォーターとサイドハンドの中間、打者にクルリと背を向ける独特のフォームで一世を風靡した。少年時代、帽子をあみ
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第463回 昭和プロレス彩った“タッグの名手”星野勘太郎

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 6日前、67歳で肺炎により死去したプロレスラーの星野勘太郎は“タッグの名手”として知られた。自分が光るのではなく、相手を光らせる。その術に長けていた。あくまでも私見だが、引き立て役をやらせたら一に吉
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