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第423回 “ウッズ叩き”の背景にあるもの

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 キューバ危機を題材にしてつくられた映画『13デイズ』(原題は「Thirteen Days」)の冒頭で印象に残っているシーンがある。 J・F・ケネディ大統領の特別補佐官ケネス・オドネル(ケビン・コスナ
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第422回 国母「弱い悪童」ではダサ過ぎるぞ

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 なぜ、わざわざ表彰台にまで上がって黒手袋の拳を突き上げなければならないのか。当時、8歳の私にはその理由がさっぱりわからなかった。 黒手袋の主は陸上男子200メートルで金メダルを獲得したトミー・スミス
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第421回 大家は“保険”からはい上がる

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 前インディアンスの大家友和はMLBでは日本人投手として野茂英雄の123勝に次ぐ51の勝ち星を挙げながら、それに見合う評価を日本では得ていないような気がする。それは日本での印象が薄かったせいだろう。9
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第420回 朝青龍 力道山の悲劇に学べ

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 プロレスラーの力道山が東京・赤坂のクラブ「ニューラテンクォーター」で暴力団員と口論の果てにもみ合いとなり、ナイフで腹を刺されたのは1963年12月8日のことだ。その1週間後、突如として容体が悪化し、
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第419回 貴乃花の“やむにやまれぬ大和魂”

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

「かくすれば かくなるものと知りながら やむにやまれぬ大和魂」。幕末、吉田松陰が米国に密航を企てたが失敗。江戸へ護送される途中、高輪・泉岳寺で赤穂浪士の故事に託して詠んだ歌である。 損になるどころか、
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第418回 星一徹ばり名コーチだった桑田氏の父

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

「小学校2、3年生の頃かな。初めて父親にグラブを買ってもらった。僕はもう、うれしくて寝られないわけです。で、学校から一目散に帰ってグラブを手にすると、なんと綿が全部抜いてある。もう何ちゅう親かと思いま
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第417回 一門離脱・貴乃花親方は真の改革者

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 田中角栄の元秘書で政治評論家の早坂茂三さん(故人)と今はなき「諸君!」という月刊誌で対談したことがある。タイトルは「司令塔の条件」。いきおい話は「加藤の乱」に及んだ。加藤紘一氏が盟友の山崎拓氏と組み
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第416回 勝つべくして勝ったベテラン吉田

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

「アラフォーに元気を与えたかった。やればできるんだぞってね」。大晦日、石井慧との柔道金メダリスト対決を制した吉田秀彦は語気を強めて言った。 40歳と23歳。メタボなお腹とハガネのような肉体。しかも40
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第415回 知略と気迫の頂上戦 競輪GP

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 競輪における最少の単位の着差は「微差」である。競馬でいうところの「鼻差」だ。長さにすれば1センチ未満。これで負ければ泣くに泣けない。 1993年の競輪GP。33歳の滝沢正光は大外を強襲する高木隆弘と
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第414回 危険で甘美な長谷川の「神の距離感」

二宮清純「唯我独論」(水曜日更新)

 ボクサーにとって必要なものは何か。スピード、打たれ強さ、パンチ力…。どれも必要だが最も大切なのは「距離感」ではないか。さる18日、10度目の防衛に成功したWBC世界バンタム級王者・長谷川穂積こそは「
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