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二宮清純: アスリートが語るテングジャーキー、今回のゲストはラグビー日本代表選手として、ワールドカップ1999年ウェールズ大会、2003年オーストラリア大会に出場し、テストマッチ(代表戦)におけるトライ世界記録(69トライ)保持者である大畑大介さんです。よろしくお願いします。
大畑大介: こちらこそ、よろしくお願いします。

 

二宮: 対談が始まる前、ショールームを見てまわっていましたね。
大畑: 正面の棚に激辛デスソースのサドンデスジョロキアが置いてあったので。「へぇ。鈴商さん、これも扱ってるんやぁ」と思ったら、対談用テーブルの上に「激辛」タイプの「テングビーフステーキジャーキー」があるので「あ、なるほど」と(笑)。

 

二宮: ビーフジャーキーはお好きですか?
大畑: 大好きですよ! オーストラリアやニュージーランドに行く機会が多かったので、現役時代からよく食べていました。

 

 クセのある人間がおもしろい!

 

二宮: では、「レギュラー」タイプからどうぞ。
大畑: オーソドックスなやつですね? いただきます。美味しいですね。噛み応えもあって好きだなぁ。

 

二宮: 牛の100%赤身ももステーキ肉を秘伝のしょう油ダレにじっくり漬けて、乾燥させているそうです。しかも3倍相当の肉を凝縮させているから、噛み応えがあるのかもしれませんね。
大畑: ずっと噛んでいても味が抜けないのは、そのおかげですね。しょう油味をずっと楽しめる。僕の子どもたちも大好きなんですよ、ビーフジャーキー。

 

二宮: 今日はお土産もあります。
大畑: ありがとうございます。車で移動する時とか、ビーフジャーキーがあると父親としては助かるんです。

 

二宮: それはなぜ?
大畑: 車内でスナック菓子を食べられると、食べかすをボロボロ落とすんですよ(笑)。その点、ビーフジャーキーは美味しいし、ボロボロ落ちない。それに牛の赤身肉はタンパク質が豊富だから、これなら子供にも良いかなと。噛み応えがあるのも間が持ちますしね。

 

二宮: 車を掃除するパパの強い味方ですね。先ほど辛い物が好みとおっしゃっていたから、次はペッパーの効いた「ホット」タイプを。
大畑: あっ、僕、コレめっちゃ好きです。このペッパーの感じがたまらん! ちょっと刺激のある方が好きですね。人生と一緒で(笑)。

 

二宮: 人生と一緒(笑)。具体的には?
大畑: 例えるなら、ピリッとペッパーの効いた「ホット」タイプみたいな人間でいたいなぁ、なんて。

 

二宮: 性格を「テングビーフステーキジャーキー」のフレーバーで例えるゲストは初めてです。
大畑: 刺激がなくなったら、人生は終わりやと思っているんです。だから、僕は常に刺激を求めているんですよ。ちょっとクセのある人間の方が面白いなと、僕は思うので。

 

二宮: 現役時代、食事で気をつけていたことは?
大畑: そんなに細かくは気にしていませんでした。好きな物を食べていましたよ。

 

二宮: 代表だと栄養士が帯同しているはずですが?
大畑: だから、ぶつかることも度々ありました(笑)。「食べたい物を食べて、最高のパフォーマンスをするから」って。とは言っても、僕だって無茶苦茶な食生活をしていたわけじゃないんです。他人にはオススメできないですが、ひとつ持論があるんです。

 

二宮: 興味深いですね。ぜひ、お聞きしたい。
大畑: 人間の体は素直にできていると思うんです。栄養価が高い食材を「ホンマは食べたくないなぁ」と思いながら食べても、体は吸収しないんじゃないかなと。少々、栄養価が低いものでも自分が好きなものなら、体が欲しているわけですから最大限に栄養を吸収するんじゃないかなと思っていました。

 

 食事は体との対話

 

二宮: それは栄養士とぶつかりそうです。でも、大畑さんはちゃんと結果を出していた。
大畑: それに加え、欲しているものによって自分のコンディションがわかるようになるんです。肉が食べたい時は元気な時。逆に、肉はしんどいな……という時は胃や内臓が弱っている時。だから、肉は食べられないけど他に栄養価の高い食材で補おうと意識していました。

 

二宮: 大畑流の食事法ですね。自分の体と対話するような感覚?
大畑: 常に自分の体に問いかける作業をしていましたね。

 

二宮: 自分の考えを持っている人の方がスポーツ選手は成功する気がします。
大畑: そう言ってもらえると助かりますけど、僕が指導者だったらこんなヤツは嫌だな(笑)。

 

二宮: あははは。言う通りやれ、って(笑)?
大畑: 自分で言うのも何ですが僕みたいな選手、すごく面倒くさい。「最高のものを用意しているから、ちゃんとやれ!」って言うかも。

 

二宮: 指導者に転身すると現役時代と真逆のスタイルになる人も少なくない。
大畑: そうなんですよ! 現役時代、全然練習せえへんかったヤツに限って指導者になると選手にはめっちゃ練習させるんです。「オマエが言うな!」と(笑)。

 

二宮: やっぱり「ホット」タイプですね。
大畑: 人間、ちょっとくらいはクセがないと(笑)。

 

二宮: さて、昨秋、ラグビーワールドカップ日本大会が開催され、日本代表は初となるベスト8進出を果たしました。今回、日本代表がこれだけの成績を残せたのは、前回大会で南アフリカ戦を含む3勝をあげたことが大きい。
大畑: おっしゃる通りです。エディー・ジョーンズ前ヘッドコーチ(HC)はシステマティックなラグビーを選手に植え付け、3勝しました。

 

二宮: 一方、現在指揮を執っているジェイミー・ジョセフHCは選手たちの自主性を重んじるラグビーを展開しましたね。
大畑: エディー前HC時代は指示を徹底させて勝利した。成功体験を得た次は「自主性で勝てるか?」というのが課題だった。ジェイミーHCは見事、選手個々が状況に応じ、自らが判断するスタイルで決勝トーナメントに日本を導きましたね。

 

二宮: 同じ勝利でも意味合いが違う、と。
大畑: ええ。日本人は指示を与えられると忠実に遂行しようと頑張る。ところが、自分で判断することを求めると混乱する。実際、ジェイミーHCが就任した当初、結果は伴っていなかった。でも僕は、「面白いラグビーをやっているな。浸透すれば、確実にレベルが上がるな」と見ていました。

 

二宮: 指示されたことだけしかできないと、対戦相手も対策が容易でしょうね。
大畑: そういう組織は指示を与えた人間の創造の範疇を超えられない。言い換えれば、相手も対策が簡単、ということです。そういった意味で、日本のラグビーはこの4年で着実に進化したと思いますよ。

 

 フランス大会に向けて

 

二宮: 日本大会開幕時点、世界ランキング2位のアイルランドに日本は完勝。しかし、準々決勝の南アフリカ戦は完敗。優勝経験のある南アフリカやイングランドは大会を通じ、したたかでした。一方、アイルランドは過去最高がベスト8。やはり優勝経験の有無は大きい。
大畑: 僕もそれは感じました。何が違うのかなと考えてみると4年間の戦い方に差が出るのかなと。

 

二宮: なるほど。大会前、大会期間中だけでなく「4年で1セット」ととらえる。
大畑: 優勝経験国は大会にピークを持ってくるのがうまい。W杯の3年前、2年前、1年前……と本番に向けてのアプローチの仕方がうまいんでしょうね。僕個人の見解ですが、日本代表のジェイミーHCも4年という時間の使い方が巧みだったと思いますよ。

 

二宮: どういった点で?
大畑: ジェイミーHC体制に切り替わった当初、日本はトップチームとたくさん試合をこなしたんです。ところが、ワールドカップイヤーに入ったら極端に対外試合を減らした。試合をこなし、手応えを掴むより合宿を組み、自分たちの引き出しの整理に時間を割いたように思うんです。

 

二宮: ジェイミーHCはやり手ですね。

大畑: 何より今の時代、すぐに情報が流れる。流れ出てしまう日本の大事な情報をワールドカップイヤーでは最小限に抑えた。「時代を逆手に取ったんちゃうかな?」と僕は思いました。

 

二宮: 2023年はフランス大会。ホスト国としての利点はない。
大畑: 確かに、ベスト8進出は今回より厳しいかもしれません。ですが、ジェイミーHCが続投することは大きい。若手たちは「こういうプレーをジェイミーHCは求めているのか」と理解したはず。方向性がはっきりしているので、選手はやりやすいのではないかと思います。

 

二宮: ラグビー談義は尽きませんね。「50%減塩」タイプと「激辛」タイプも試食しますか?
大畑: じゃあ「50%減塩」タイプから。あ、50%も減塩しているだけあって、食べやすいですね。牛の赤身ももステーキ肉本来の味を楽しむなら、こちらですね。

 

二宮:「激辛」タイプもどうぞ。
大畑: おおおお! コレはきますね。舌のどこで食べるかによっても辛さが……。コレはめっちゃ汗が出てくるわ。

 

二宮: 強烈なタックルをくらったような感じ。
大畑: はい、相当辛いです。やっぱり僕は「ホット」タイプくらいの人間でいたいですね。20年くらい経って、クセが抜けて「レギュラー」タイプみたいな人間になれていれば、なおいいかな(笑)。

 

大畑大介(おおはただいすけ)プロフィール>

1975年11月11日、大阪府生まれ。現役時代のポジションはWTB、CTB。東海大仰星高を経て、京都産業大時代から日本代表を経験。98年神戸製鋼入社。01年、オーストラリアのノーザンサバーブスクラブでプレー。02年にはフランスのモンフェランへ移籍。03年より神戸製鋼に復帰。06年5月にはテストマッチでのトライ数世界記録を更新。以後、69トライまで伸ばす。10-11年のシーズン限りで現役を引退。日本代表キャップは58。W杯ウェールズ大会、オーストラリア大会に出場。16年には日本人2人目のワールドラグビー殿堂入りを果たした。現在はキャスター、コメンテーターなど幅広く活動中。

 

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