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活発な移籍で向上したGKのレベルと地位

金子達仁「春夏シュート」(土曜日更新)

 ブラジルのW杯で、あらためてGKというポジションの重要性に注目が集まるようになったのは、このポジションの経験者として喜ばしい限りである。おそらくは全世界で、優れたGKを育成するためのプログラムやアイ
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愉しみな鉄の意志を持つ指揮官

金子達仁「春夏シュート」(土曜日更新)

 相当に稀なタイプの監督であることは間違いない。「わたしは攻撃的な戦術は得意ではない」 日本にやってくる前、アギーレ監督はメキシコのメディアにそう答えていたという。驚いた。 というのも、世界のトップク
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米国に学べ スタジアムの快適性と先進性

金子達仁「春夏シュート」(土曜日更新)

 世界1位の経済大国における5番目のスポーツと、3位の国における2番目のスポーツ。観客動員で世界9位の国と12位の国。大差はないように見える。あるはずがないようにも思える。けれども、両者の間には途方も
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Jから失われた「サッカーは興行」という哲学

金子達仁「春夏シュート」(土曜日更新)

 メッシが出現する以前の「世界最高のスター」と言えば、多くの人が彼の名前をあげたはずである。 ロナウジーニョ。 母国ブラジルに戻ってプレーしていた彼がアトレチコ・ミネイロを退団するというニュースを聞い
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ブラジルの苦い惨劇が良薬になるとは限らない

金子達仁「春夏シュート」(土曜日更新)

 良薬は、苦い。それはわかる。ならば、苦いものは、良薬なのだろうか。いまだかつて味わったことがないほど苦い薬は、空前絶後の効果が期待できる薬なのだろうか――。 初めてセルジオ越後さんにお目にかかった2
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協会の見切り発進は現場に深刻な衝突生む

金子達仁「春夏シュート」(土曜日更新)

 今年の春、フィリップ・トルシエはマレーシア代表監督にほぼ内定していた。 金銭的な条件に問題はまったくなかった。何しろ、昨年FC琉球から月15万円程度しかもらえていなかったマレーシア人選手を、年俸30
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爆発的な歓喜も、絶望的な痛みも日本を強くする

金子達仁「春夏シュート」(土曜日更新)

 実を言えば、いままでで一番ドキドキしている。 初めて日本がW杯に出場した98年の時は、あの舞台にたどり着いただけで感無量になってしまっている自分がいた。なので、もちろん頑張ってほしかったし、勝っても
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「世界一」という意識の共有こそ本田最大の功績

金子達仁「春夏シュート」(土曜日更新)

 すごく日本人になってるな、と思った。おかしな表現で恐縮だが、コスタリカ戦での本田を見た率直な印象である。 本田はもちろん日本人だが、誰よりも自分自身の中に潜む日本人の欠点と戦ってきた男でもある。国際
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震災をきっかけに灯った「日本人」であることの誇り

金子達仁「春夏シュート」(土曜日更新)

 ポルトガル語でEstamos japones。英訳すればWe are Japanese。この言葉の持つ意味が、ずいぶんと変わった4年間だったように思う。 4年前まで、サッカーの世界において「わたした
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W杯決勝で見てみたいドイツ対日本

金子達仁「春夏シュート」(土曜日更新)

 63年ぶりの大決戦となったリーガ・エスパニョーラは、開幕前はノーマークに近かったAマドリードの優勝で幕を閉じた。ハルがつかみかけた伝統のFAカップは土壇場でアーセナルの手許へと渡り、ハンブルクは値千
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