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田崎健太「国境なきフットボール」

第9回 ロベルト・バッジオ、“独占取材”の夜(前編)

田崎健太「国境なきフットボール」(第2金曜更新)

 96年2月――。  イタリアはまだ寒かったことを覚えている。空気は乾いており、気温よりもずっと寒く感じた。今から12年前、僕にとっては生まれて始めての欧州だった。(写真:スイスでは当時国際サッカー連
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田崎健太「国境なきフットボール」

第8回 カズの足跡を辿って(後編)

田崎健太「国境なきフットボール」(第2金曜更新)

 マツバラで結果を残した三浦だったが、87年10月に契約が切れた後、次のクラブがなかなか決まらなかった。ポルトアレグレにある名門インテルナシオナルとは一度契約がまとまったが、サインには至らなかった。(
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田崎健太「国境なきフットボール」

第7回 カズの足跡を辿って(前編)

田崎健太「国境なきフットボール」(第2金曜更新)

 数年前、三浦知良と同じ時期にサンパウロに滞在したことがある。彼は永住権が切れないよう、2年に1度は必ずブラジルを訪れている。たまたまその訪問に重なった僕は、先にサンパウロを旅立つ彼を見送るためにいっ
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田崎健太「国境なきフットボール」

第6回 デポルの魔術(後編)

田崎健太「国境なきフットボール」(第2金曜更新)

 長期にわたって日本を空ける時、僕は数日ごとにインターネットに接続して、メールを受け取ることにしていた。宿に荷物を置くと、ノートパソコンを持って電話局に向かった。(写真:デポルの優勝決定後、スタジアム
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田崎健太「国境なきフットボール」

第5回 「デポルの魔術」(前編)

田崎健太「国境なきフットボール」(第2金曜更新)

 目を開けると窓の外に緑色の木々が生えているのが見えた。ずいぶん長い時間、眠ってしまっていたようだった。今朝はこのバスに乗るために朝6時半に起きていた。太陽の光が心地よく、眠ってしまっていたのだ。(写
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第4回 「広山望という生き方」(後編)

田崎健太「国境なきフットボール」(第2金曜更新)

 2004年3月の最後の土曜、僕はフランス人の友人であるマニュエルが運転するシトロエンのワゴンに乗っていた。行き先はモンペリエのBチームの試合会場。 道の左右には葉が全て落ちた木々が、青い空を突き刺す
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田崎健太「国境なきフットボール」

第3回 「広山望という生き方」(前編)

田崎健太「国境なきフットボール」(第2金曜更新)

 国外出張に出かける時は出発直前まで憂鬱だ。僕の場合、現地での協力者を除けば、1人での出張が多い。自分で全てをこなさなくてはならない。(写真:ペルーの首都リマにて) 1ヶ月を超える出張の場合は、世界一
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第2回 「神様ジーコの憂鬱」(後編)

田崎健太「国境なきフットボール」(第2金曜更新)

 予定の1時間はすでに過ぎていた。フェネルバフチェのスタジアムの中にある会議室で、ジーコはクラブの会長たちと会っていた。 昨日、フェネルバフチェは格下に敗れている。会談の内容は厳しいことが想像できた。
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田崎健太「国境なきフットボール」

第1回 「神様ジーコの憂鬱」(前編)

田崎健太「国境なきフットボール」(第2金曜更新)

 2007年2月、トルコ・イスタンブール。タクシーから見える街並みは、僕の想像とは全く違っていた。 トルコの商業都市であるイスタンブールはアジアと欧州の文化が交わる場所と呼ばれている。アジア的な混沌と
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