ページのトップへ

クライマックスシリーズって何?

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 あれは、9月の日曜日の夕方だっただろうか、近所の公園で久しぶりにシャドウピッチングの真似事などをしていると、サッカーボールを蹴っていたはずの小学生らしい男の子たちが、いつの間にか言い争いを始めている
続きを読む

ストライクとボールのあいだ

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

「老大はたいした奴だった」「天をたたきかえしたよな」「でも、勝ったのは誰だよ」「老大にとっちゃそんなこと、もう問題じゃない。やることはやったんだから」――「柿たち」より イーユン・リー『千年の祈り』(
続きを読む

成瀬とマー君

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 タイロン・ウッズは藤川球児を打てませんでしたね。7月26日の阪神−中日戦。3−2と阪神1点リードで迎えた8回裏、久保田智之が2死満塁まで攻め立てられて、打席にはこの時点でのホームラン王・ウッズ。ここ
続きを読む

巨人の不在について

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 先日発表されたオールスター・ファン投票の最終結果には、ある顕著な特徴があった。東北楽天の選手が8人も選ばれたこと? もちろんパ・リーグの特徴はそれに尽きるが、ここで話題にしたいのはセ・リーグである。
続きを読む

日米二人のセットアッパー

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 メジャーリーグで今一番注目されている日本人選手は誰だろうか。残念ながらアメリカに行ったことがないので、かの地の風土はよく知らないのだが、きっとダイスケ・マツザカではないだろう。もちろん、ヒデッキー・
続きを読む

松坂は面白い

上田哲之「プロ野球哲学」(第1金曜更新)

 年年歳歳花相い似たり、歳歳年年人同じからず――ちょっと気どってエッセイでも書こうかというとき、これほど便利に、頻繁に引用されてきた言葉もあるまい。これが出てくるだけで凡庸でステレオタイプな文章と断じ
続きを読む