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田崎健太「国境なきフットボール」

第27回 トルシエを追いかけてマルセイユまで<Vol.1>

 ぼくの仕事は勘違いされやすい。ブラジルやフランス、世界各国好きな場所を気楽に旅しているように思われるらしい。 確かに、日本を空けることは多い。長い年で4カ月、だいたい平均年のうち2、3カ月は国外にい
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田崎健太「国境なきフットボール」

第26回 酒豪・ソクラテスとの対話<Vol.6>

 子どもの頃からの憧れの選手という以上に、ソクラテスと話しをすることはぼくにとって楽しみだった。 ぼくは様々な質問をソクラテスに投げかけた。――どうして医学部に行こうと思ったの?「ブラジルの社会を見れ
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田崎健太「国境なきフットボール」

第25回 酒豪・ソクラテスとの対話<Vol.5>

 ソクラテスは「ワールドカップは特別な大会だ」と強調した。「ブラジルではワールドカップは情熱そのものなんだ。選手は皆セレソンとしてワールドカップに出ることを夢見る。俺も大会のずっと前から、頭の中はワー
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田崎健太「国境なきフットボール」

第24回 酒豪・ソクラテスとの対話<Vol.4>

 ソクラテスは、日本を訪れたことがあった。「六本木は楽しかったね。朝方、六本木のバーで飲んでいたら、1982年のワールドカップのビデオが偶然にスクリーンに映ったことがあった。みんな盛り上がってみていた
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田崎健太「国境なきフットボール」

第23回 酒豪・ソクラテスとの対話<Vol.3>

“フェノメノ”(怪物)こと、ロナウドはこの時、ロナウジーニョと呼ばれていた。「zinho(ジーニョ)」という接尾語をつけると、「小さい〜」とか、「〜ちゃん」と意味になる。逆に「ão(ァオ
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田崎健太「国境なきフットボール」

第22回 酒豪・ソクラテスとの対話<Vol.2>

 一気に飲みすぎた……。 トイレの鏡に映った僕の顔は、明らかに赤く酔っていた。無理もない。ソクラテスと、飲み始めて3時間以上が経っていたのだ。 長時間飲み続けることは、僕にとって珍しいことではない。そ
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田崎健太「国境なきフットボール」

第21回 酒豪・ソクラテスとの対話<Vol.1>

 彼と初めて会ったのは、今から10年以上前、1997年の秋のことだ。 当時、僕は出版社を休職してブラジルのサンパウロを拠点に南米大陸をバスで回っていた。いや、正確には「回ろう」としていた。(写真:僕の
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田崎健太「国境なきフットボール」

第20回 フランスの僕のクラブを紹介しよう<Vol.5>

 動物の本能だろうか、夜の闇は人を不安にさせる。見知らぬ土地の闇は、特にそうだ。 成田空港を出た飛行機が、バルセロナの空港に着いた時には夜の8時を回っていた。空港に隣接した駅から電車に乗り、東へ向かっ
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第19回 フランスの僕のクラブを紹介しよう<Vol.4>

 スペイン南部の地中海に面した街、ジョレト・デ・マールで行われた大会は、木曜日から始まった。2つのグループに分かれて、リーグ戦を行うことになっていた。 僕たちのモンペリエ・スポーツクラブ(以下スポーツ
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田崎健太「国境なきフットボール」

第18回 フランスの僕のクラブを紹介しよう<Vol.3>

 サイドバックを守るのは、中学生以来である。 草サッカーの時は、だいたいがフォワード、あるいは中盤。守備のポジションは得意ではない。 センターバックの動きを見ながらラインを上げ下げする。裏をとられない
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