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田崎健太「国境なきフットボール」

第4回 「広山望という生き方」(後編)

 2004年3月の最後の土曜、僕はフランス人の友人であるマニュエルが運転するシトロエンのワゴンに乗っていた。行き先はモンペリエのBチームの試合会場。 道の左右には葉が全て落ちた木々が、青い空を突き刺す
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田崎健太「国境なきフットボール」

第3回 「広山望という生き方」(前編)

 国外出張に出かける時は出発直前まで憂鬱だ。僕の場合、現地での協力者を除けば、1人での出張が多い。自分で全てをこなさなくてはならない。(写真:ペルーの首都リマにて) 1ヶ月を超える出張の場合は、世界一
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田崎健太「国境なきフットボール」

第2回 「神様ジーコの憂鬱」(後編)

 予定の1時間はすでに過ぎていた。フェネルバフチェのスタジアムの中にある会議室で、ジーコはクラブの会長たちと会っていた。 昨日、フェネルバフチェは格下に敗れている。会談の内容は厳しいことが想像できた。
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田崎健太「国境なきフットボール」

第1回 「神様ジーコの憂鬱」(前編)

 2007年2月、トルコ・イスタンブール。タクシーから見える街並みは、僕の想像とは全く違っていた。 トルコの商業都市であるイスタンブールはアジアと欧州の文化が交わる場所と呼ばれている。アジア的な混沌と
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