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予選の厳しさの差が日米“存在感の差”に

 若い頃の苦労は買ってでもしろ、と言う。可愛い子には旅をさせろ、とも言う。まったくもってごもっとも。これ以上の金言はないな、と思う。人生についてはともかく、サッカーについて、であるならば。 20世紀後
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勝利への貪欲な姿勢こそ「マリーシア」

 マリーシア――恥ずかしながら、わたしなんぞは完全にカブれたクチである。 初めて耳にしたのは、90年代に入った直後だっただろうか。日本にやってきたブラジル人の選手たちが頻繁に口にするようになった。それ
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“資金がないからJは弱い”では代表は?

 いささか古い話になってしまい恐縮だが、東アジア杯で驚かされたことがあった。スタジアム内に設置されている立て看板について、である。 日本企業ばかりではないか! 中国で開催された、W杯とは何の関係もなく
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岡崎、“得点特化型”認めてもらえる好環境

 そのスタイルがいよいよゲルト・ミュラー的になってきた、と書いたのはちょうど1年ほど前のことである。ほぼ時を同じくして、ドイツのメディアにも同様の記事が目立つようになった。高くもなければ強くもなく、速
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“新国立議論”に感じられない「お・も・て・な・し」

 心底呆れ、かつ、ガッカリした。東アジア杯のことではない。あれはせいぜい「軽い失望」ぐらいなもの。国内でプレーする選手たちの意地や下克上へかける思いといったものがあまり感じられなかったのは残念だが、こ
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勝敗はどうでもいい。チームの哲学が見えない

 目の覚めるような一撃、という表現があるが、山口の同点弾ぐらい、この表現にふさわしい一撃はなかった。言うまでもなく素晴らしいシュートではあったが、それ以前に、試合が信じられないほどに退屈だったからであ
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早実、なでしこ……「物語」持つチームは強い

 7月下旬の10日間、高校野球の地方予選を取材した。フリーのライターになって20年、甲子園で取材をしたことはあっても、地方大会を1回戦から取材するとなるとさすがに初めてのこと。頭では理解しているつもり
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「新国立」志なき建設では無用の長物に

 新しいものは古くなるが、いいものは古くならない。スタジアムとはそういうものだとわたしは信じている。こう言い換えてもいい。ドーム球場は古くなるが、甲子園は古くならない――。 甲子園が完成した大正13年
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男子が振るわない理由は「層の厚さ」

 素朴な疑問だった。「女子はあんなに頑張ってるのに、なぜ男子は勝てないんだ?」 大学を卒業して配属されたテニス雑誌の編集部。サッカーしかやったことのなかった人間にはわからなかった。巷の大学生は男女問わ
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米国の復讐は五輪で終わっていなかった

 見誤っていた。 3年前のロンドン五輪決勝で敗れたことで、すでにリベンジを食らったような気分になっていた。王者は米国。自分たちは挑戦者――わたしはそう思っていたし、おそらく、なでしこの選手たちもそう考
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