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錦織圭の偉業は日本の手柄ではない

 悔しすぎて、言葉がない。「人生で最悪の経験、それはW杯の決勝で負けることだ」と言ったクライフの言葉を思い出した。もともとさしたる関心もなく、再び関心を失っていく人たちは「残念」で済むのだろうが、敗れ
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変化を“拒む”欧州で変化し続けるサッカー

 ミラノ在住の知人に言われたことがある。「この国では、家庭の食卓に出される食事が、数百年前とほとんど変わってないんですよ」 確かに、イタリア人が最も愛する食事は“マンマのパスタ”だというのはよく聞く話
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活発な移籍で向上したGKのレベルと地位

 ブラジルのW杯で、あらためてGKというポジションの重要性に注目が集まるようになったのは、このポジションの経験者として喜ばしい限りである。おそらくは全世界で、優れたGKを育成するためのプログラムやアイ
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米国に学べ スタジアムの快適性と先進性

 世界1位の経済大国における5番目のスポーツと、3位の国における2番目のスポーツ。観客動員で世界9位の国と12位の国。大差はないように見える。あるはずがないようにも思える。けれども、両者の間には途方も
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Jから失われた「サッカーは興行」という哲学

 メッシが出現する以前の「世界最高のスター」と言えば、多くの人が彼の名前をあげたはずである。 ロナウジーニョ。 母国ブラジルに戻ってプレーしていた彼がアトレチコ・ミネイロを退団するというニュースを聞い
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ブラジルの苦い惨劇が良薬になるとは限らない

 良薬は、苦い。それはわかる。ならば、苦いものは、良薬なのだろうか。いまだかつて味わったことがないほど苦い薬は、空前絶後の効果が期待できる薬なのだろうか――。 初めてセルジオ越後さんにお目にかかった2
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協会の見切り発進は現場に深刻な衝突生む

 今年の春、フィリップ・トルシエはマレーシア代表監督にほぼ内定していた。 金銭的な条件に問題はまったくなかった。何しろ、昨年FC琉球から月15万円程度しかもらえていなかったマレーシア人選手を、年俸30
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爆発的な歓喜も、絶望的な痛みも日本を強くする

 実を言えば、いままでで一番ドキドキしている。 初めて日本がW杯に出場した98年の時は、あの舞台にたどり着いただけで感無量になってしまっている自分がいた。なので、もちろん頑張ってほしかったし、勝っても
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