12日間にわたって熱戦が繰り広げられたロンドンパラリンピック。最も活躍が目立ったのは計8個のメダルを獲得した競泳だ。その競泳チームで唯一女子のメダリストとなったのが、背泳ぎ100メートルで金メダルを獲得した秋山里奈だ。初めて出場したアテネで銀メダルを獲得した秋山は、4年後の北京での金メダルを誓った。ところが、その北京では背泳ぎが廃止され、挑戦することさえもできなかった。その悔しさを糧に、8年越しに目標を達成した秋山。彼女が金メダルを獲得するまでの軌跡を追った。
二宮: 金メダル、おめでとうございます。世界記録更新とはなりませんでしたが、それでもアテネ以降、ずっと思い続けてきた目標を達成して、今どんなお気持ちですか?

秋山: ありがとうございます。本当は「世界新で金メダル」というのが目標だったのですが、今は素直に嬉しいなと思っています。今回は選手村に入ってからプレッシャーなどで体調を崩してしまい、レース当日も本調子ではなかったんです。そんな中で、わずか0.12秒のタッチ差で勝てたことは、本当に嬉しかったです。

二宮: 50メートルのターンをした後、コースロープに当たってしまいました。これでタイムをロスしたと思いますが、焦りは?

秋山: 何かにぶつかるということは、この障害を持っている人が競技をするうえではついてまわることですので、私自身は当たってもすぐに気持ちを切り替えるように心がけています。今回もコースロープにぶつかって失速したのがわかって、「やばい!」と思ったのですが、すぐに「もう二度とぶつからないようにしよう」と切り替えました。その後は、ひたすら「金メダル、金メダル、金メダル......」と思いながら泳ぎました。

二宮: 初戦の100メートル自由形では、フライングで失格になってしまいました。これは相当、ショックだったのでは?

秋山: 「Take your mark」(用意の合図)からスタートするまでが長くて、自覚はなかったのですが、どうもちょっと動いてしまったみたいなんです。それで一発で失格となってしまいました。ショックではありましたが、ただメインの背泳ぎじゃなくて良かったなと。


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