シアトル・マリナーズのイチローは30日、敵地で行われたテキサス・レンジャーズ戦の第1打席でルイス・メンドーサからセンター前にヒットを放ち、日米通算3000本安打(日本=1278安打、メジャー=1722安打)を記録した。初安打はオリックス時代の1992年7月12日、福岡ダイエー戦で木村恵二から。日米通算2175試合目(日本=951試合、メジャー=1224試合)での大台到達となった。
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あと1本で迎えた第1打席、イチローは外角のボールを叩いた。打球は詰まってホームランとはいかなかったが、センターの前にポトリと落ちた。日本でのプロ初安打から16年、高卒ルーキーだった若武者も34歳になった。試合は打撃戦の末、10−11でサヨナラ負けを喫したものの、試合後のイチローの表情は安堵感に満ちていた。
日本人選手で3000本安打を達成したのは東映などで活躍した張本勲(3085安打)に続き、2人目。イチローは94年にシーズン記録の210安打を達成して一気にスターダムに躍り出ると、その年から7年連続の首位打者。鳴り物入りで海を渡った01年にも、いきなり打率.350の高打率で首位打者とMVP、新人王を獲得した。04年には84年ぶりにメジャーリーグのシーズン最多安打記録を更新している。数々の金字塔を打ち立てた世界のICHIROにとって、3000本安打はまだ通過点でしかない。
しかし、今季はメジャー移籍後、初といっていい苦しいシーズンが続いている。この日は第4打席にセンター前へタイムリーを放ったものの、打率は.298。この時期まで打率が3割を超えていないのは珍しい。
イチローがもっともこだわるヒット数も今季は106試合で131安打にとどまり、メジャー移籍以来7年連続で続けてきたシーズン200安打をクリアするのが微妙な情勢だ。3000本安打を前にしてもヒットの数が伸びず、本人も「ストレスがたまっていた」と語る。さらには2012年まで契約を延長したマリナーズが今季、地区最下位に沈み、監督も途中交代した。プレーヤーとしてモチベーションをかきたてるものは現時点で個人記録しかない。
メジャーリーグで3000本安打を達成しているのは27人いる。歴代1位はピート・ローズの4256本。このペースでいけば、41歳を迎える2014年シーズンに前人未到の記録を塗り替えることになる。
「いろんな障害と戦っていけることを喜びとしたい」
更なる高みを目指し、イチローは、また明日からヒットを放ち続ける。
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