9月も中旬に入り、ようやく朝晩は過ごしやすくなってきました。それだけに、真夏時と同じ格好で寝て体調を崩さないように注意したいと思います。

 プロ野球では、東京ヤクルトのウラディミール・バレンティン選手が11日、今季55本目の本塁打を放ち、王貞治さんやアレックス・カブレラらの持つ日本記録に並びました。

 バレンティン選手のホームランを、自分のことのように喜んでいたのが、I先輩です。生粋のツバメ党で、時間があれば神宮球場のスタンドで野次を飛ばしているそうです。

 11日、I先輩はパソコンに向かって黙々と業務をこなしていました。テープ起こしでもしていたのでしょうか。I先輩は両耳にイヤホンを装着していました。

 他のスタッフも、自らの仕事に勤しみ、スタッフルームはシーンとなっていました。しかし、突然、「入った!」という声がスタッフルームに響きました。皆、一様に驚いた顔で見つめる先には、立ち上がってガッツポーズをするI先輩の姿が。
「ど、どうしたんですか?」
「バレンティンが55号を打った! やった!」
 
 そう、あのイヤホンは東京ヤクルトの試合の実況を聞くためのものだったのです。全力で喜ぶI先輩は、野球少年のようでした。当然かもしれません。偉大な記録に自分の愛する球団の選手が並んだわけですから。

 I先輩は嬉しさのあまり、原稿を執筆中だった編集長にも報告へ行っていました。
「編集長! バレンティンがやりました~!」
 しかし、スタッフルームに戻ってきたI先輩は少しシュンとなっていました。

 どうやら、I先輩の大声に驚いた編集長が、机に置いてあったコーヒーをこぼしてしまったよう。I先輩は「急に大きな声を出すんじゃない!」と一喝されたようです。

 いやはや、これでバレンティンンが56本目を打ったらI先輩はどんな喜び様を見せるのか。記録よりも僕はそっちが気になっています。

(Y.S.)
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