ボスティングシステムでのメジャーリーグ移籍を目指していた東北楽天の岩隈久志投手と、独占交渉権を獲得していたオークランド・アスレチックスとの交渉が現地時間7日0時(日本時間7日14時)をもって最終的に決裂した。6日にはアスレチックスが契約合意に至らなかったことを発表。岩隈は来季、楽天に残留する。
両者のへだたりは全く埋まらなかった。アスレチックスは1910万ドル(約15億9000万円)の入札金を用意して落札。しかし、岩隈に対しては楽天時代と同程度(推定3億円)の条件を提示しただけで、希望とは大きな開きがあった。11月下旬に交渉難航が明らかになって以降も、交渉は続いていたが、合意には至らなかった。
ポスティングシステムが1998年に導入されて以降、落札しながら契約がまとまらなかったのは初めて。現行のシステムでは移籍ができなくなった場合、他の入札球団と交渉することはできない。また翌年の11月1日までは再び同制度を活用することは認められていない。交渉が不成立になった際には、入札金は元の球団に1円も支払われないため、メジャーリーグ側にとっては最悪、交渉が決裂しても金銭面での実害はない。逆に選手はメジャーリーグ挑戦の希望が叶わないばかりか、NPB球団も当てにしていた入札金が入らないなどデメリットが少なくない。選手会側が主張しているように、今後は複数球団からの入札があった際には、上位額3球団が交渉権を得るなどの改善を求める必要がありそうだ。