MLBの2013シーズンが2日、本格的に開幕した。阪神からFA宣言してシカゴ・カブス入りした藤川球児は敵地でのピッツバーグ・パイレーツ戦に4番手でメジャーデビューを果たし、初セーブを記録した。藤川は3−1と2点リードの最終回、2死一、二塁のピンチでマウンドへ。強打者のラッセル・マーティンをセンターフライに仕留め、最後を締めくくった。
 日本ではプロ野球歴代5位となる220セーブをあげた守護神は、新天地ではセットアッパーとしてのスタート。この日は3点リードで最終回を迎え、出番はないはずだった。しかし、クローザーのカルロス・マーマルが乱調でペドロ・アルバレスにタイムリーを許し、1点を失う。さらにピンチを招き、藤川に火消し役が巡ってきた。

 急な登板で、かつ長打を打たれれば同点、一発を浴びれば逆転サヨナラという緊迫した場面も、そこは日本で数々の修羅場をくぐりぬけてきた右腕だ。冷静に初球でストライクをとると、2球目は内を突いてフライを打たせた。ここ数年、カブスの抑えを任されているマーマルは失敗も多く、安定感には欠ける。藤川が結果を残し続ければ、配置転換も十分考えられそうな開幕戦だった。

 ミルウォーキー・ブルワーズの青木宣親は本拠地でのコロラド・ロッキーズ戦に「1番・ライト」で先発出場し、3回の第2打席で1号ソロを放った。2点ビハインドの3回、フルカウントからロッキーズ先発のジュリアス・チャシーンの8球目を叩くと、打球はライトスタンドへ。反撃ののろしをあげる一発で、ブルワーズは延長戦の末、5−4でサヨナラ勝ちを収めた。

 昨年の開幕戦はレギュラーを保証されていない立場での代打出場。そこから徐々に評価を上げて外野のポジションを勝ちとり、最終的には打率.288、10本塁打、50打点、30盗塁と結果を残した。今季はチームのリードオフマンを期待されての2年目だ。本人も200安打を今季の目標に掲げており、上々のスタートを切った。

 またニューヨーク・ヤンキースとボストン・レッドソックス戦では日本人対決がいきなり実現した。ヤンキースの「7番・ライト」で先発したイチローは6回の第3打席で、今季よりレッドソックスに移籍した上原浩治と対戦。初球のインローを打ちあげ、サードフライに倒れた。

 続く8回の第4打席では今度は田澤純一との勝負。3点ビハインドで1死一塁とチャンスを広げたい場面だったが、ピッチャーゴロで併殺打に倒れた。上原は1回をわずか5球で三者凡退。田澤も1回を3人で終わらせてシーズン最初の登板で順調な滑り出しをみせた。

 一方のイチローもレッドソックス左腕のジョン・レスターに対し、4回の第2打席ではセンター前ヒットを放って反撃の2点を返すお膳立てをした。この日は4打数1安打で、試合も2−8で敗れた。 

 今季は開幕時点でメジャー登録されている日本人選手は11名。ダルビッシュ有(レンジャーズ)、岩隈久志(マリナーズ)は揃って3日の試合に先発し、2年目のシーズンが始まる。埼玉西武からオークランド・アスレチックス入りした中島裕之は、27日のオープン戦で走塁の際に左太ももを痛め、15日間の故障者リスト入り。戦列復帰は早くて4月中旬になりそうだ。

 松坂大輔(インディアンス)、岡島秀樹(アスレチックス)、建山義紀(レンジャーズ)、田中賢介(ジャイアンツ)、川崎宗則(ブルージェイズ)はマイナーからメジャー昇格の機会をうかがう。