30日、Jリーグは事務局で2015年度からのJ1大会方式変更に関する意見交換会を開き、J1優勝経験やアジアチャンピオンズリーグ(ACL)出場経験のある12クラブの実行員らとリーグ関係者が話し合った。特に話し合われたのはポストシーズンの「スーパーステージ(SS、仮称)」への進出条件。SSでは前後期の各1位、2位のクラブがトーナメント形式で戦い、年間勝ち点1位クラブとの「チャンピオンシップ(CS、仮称)」出場権を争う。年間勝ち点1位と前後期各1位、2位のクラブが重複した場合は、該当ステージの成績の次点クラブが繰り上げ進出する方針だった。しかし、この仕組みではステージ中に3位クラブが意図的に負け、重複クラブをつくりだすことでSS進出を狙える可能性が発覚。この問題を解消するため、意見交換会では「1シーズン制+ポストシーズン」や「SSには前後期1位クラブと年間勝ち点2位、3位クラブが進出」などの代替案が議論された。
 改革の第1段階として注目された大会方式変更の行方が、ここにきて混沌としてきた。

 先述の問題はリーグも9月17日に理事会で制度変更が正式決定された時点で認識していた。ただ、リーグは、この問題はSSとCSを合わせたポストシーズンの試合数4を固定化した場合に起こり得ることを強調した。たとえば年間勝ち点1位クラブが、前期で1位になった場合、SSでは繰り上げを行わず、前期2位、後期1位、2位クラブでトーナメントを行う。つまり、SS進出クラブが重複した場合は、繰り上げを行わなければ「負ければ得」という事態は生じないということだ。

 しかし、理事会では「試合数4をどうにかして固定化できないのか」という意見が出たという。リーグは大会方式変更に伴い、約10億円の収入増を見込んでいる。この試算はポストシーズンの試合数が4であることを想定しているため、試合数が減ると、スポンサー収入などマーケティング面への影響が考えられるからだ。そこでリーグは「試合数固定化」の要望に応えるために再度、ポストシーズン実施方式を検討し、問題点を以前から予定されていた今回の意見交換会で一部のJクラブに報告、議論を行ったのである。

 大東和美チェアマンは「あくまで2ステージ制で(ポストシーズンの)やり方を見直す」ことを強調したが、1シーズン制の上でポストシーズンを行う可能性も「今後、協議していきたい」と語り、結論を出す時期は明言しなかった。今回の問題で、選手やファン・サポーターがさらに混乱に陥ることは必至。リーグには迅速な決断ならびに詳細の説明が求められている。