8日、国際オリンピック委員会(IOC)臨時総会がモナコで行われ、開催都市が実施競技を追加提案できる案を可決した。これにより北京大会を最後に五輪競技から除外された野球・ソフトボールの復活、空手やスカッシュなどが新たに採用される可能性が出てきた。東京五輪の実施競技は、早ければ来夏のIOC総会(クアラルンプール)で決定する。一部競技を国内の別の都市や他国でも開催できる案も承認され、東京大会でも検討されている地方開催への障害がなくなった。
 野球・ソフトボールが五輪に戻ってくる――。競技関係者やファンにとって、その希望の光が灯された。

 IOCのトーマス・バッハ会長が推し進める40項目に及ぶ中長期改革案「五輪アジェンダ2020」がIOC内で審議され、そのうちのひとつである競技枠の上限の撤廃が認められた。組織委員会の森喜朗会長は「野球・ソフトボールはファンが多い。五輪へのフォローアップになる」と語っていただけに、野球・ソフトボールが復活する可能性は高いと見られている。

 そんな追い風ムードにも日本ソフトボール協会の宇津木妙子副会長は「スタートラインに立てたことに嬉しく思っていますが、これからが本当の勝負だと思っています」と気を引き締めた。今後、組織委が野球・ソフトボールの採用を提案すれば、最短で来年7月のIOC総会で決まる。野球・ソフトボールが、除外決定から10年の月日を経て、復活となるか。

 高騰する整備費から見直しが議論されている会場計画についても大きな決定がなされた。一部競技によっては、開催都市以外での実施を認められる。東京大会では既にサッカーやバスケットボールなどの予選を大阪で開催する案も出ており、この決定により分散開催の動きは一気に加速しそうだ。東京大会は8キロ圏内の競技会場というコンパクト五輪から、既存の施設などを有効活用する支出がコンパクトな五輪へとシフトする。