12日、南アフリカワールドカップグループリーグB第1節がヨバネスブルグ・エリスパークで行われ、アルゼンチン(FIFAランキング7位)とナイジェリア(同21位)が対戦した。序盤からFWリオネル・メッシ(バルセロナ)にボールを預けるアルゼンチンは前半6分、メッシが得たコーナーキックからガブリエル・エインセ(マルセイユ)がダイビングヘッドで豪快にシュートを突き刺し先制する。前半はそのままアルゼンチンペースで進んだ。後半は両者がチャンスを作るもなかなかゴールは生まれない。前半に比べると決定機を迎えたナイジェリアもフィニッシュに精度を欠き、同点弾は生まれず。アルゼンチンも追加点こそないものの、セットプレーからの先制点を守り切り1対0で今大会初戦を制した。
マラドーナ、指揮官としてW杯初勝利(ヨハネスブルグ・エリスパーク)
アルゼンチン 1−0 ナイジェリア【得点】
[ア] ガブリエル・エインセ(6分)
全64試合詳細レポートと豪華執筆陣によるコラムはこちら 優勝候補にも挙げられているアルゼンチンが注目の初戦を迎えた。今後のグループリーグを楽に戦うためにも、2位候補のナイジェリアとの試合は絶対に落としたくない一戦だった。ディエゴ・マラドーナ監督は前線にメッシ、ゴンサロ・イグアイン(レアル・マドリッド)、カルロス・テベス(マンチェスター・シティ)を配置する3トップでこの試合に臨んだ。
アルゼンチンがチャンスを作ったのは、やはりメッシからだった。前半3分にメッシが左サイドを駆け上がるとシンプルに直線的なボールをゴール前へ供給する。そこへ後から走りこんできたイグアインが右足で合わせるも、シュートはゴール左に外れる。イグアインはうまくDFを振り切っており、ここは決めておきたい場面だった。さらにその2分後、テベスからのパスを受けたメッシがPA少し外からややループ気味のミドルシュートを狙う。これはGKの好セーブでコーナーキックに逃れられるが、アルゼンチンにゴールが生まれるのは時間の問題かと思われた。
そのミドルシュートから得たコーナーキックのチャンス。右サイドからのコーナーキックをMFファン・セバスティアン・ベロン(エストゥディアンテス)がゴール正面に送ると、やや下がり目の位置からPA内に走りこんだエインセが完全にフリーでダイビングヘッドを放つ。シュートは鋭い弾道でナイジェリアゴールの左隅へ。DFがヘディングで掻き出そうするが、勢いそのままシュートはゴールに吸い込まれた。中盤に下がりながら度々ボールを触ったメッシの動きから、アルゼンチンが幸先よく先制点をあげた。
その後もシュートチャンスを作ったのはアルゼンチンだ。20分にはテベスのスルーパスからイグアインがシュート。36分にはまたもテベスのスルーパスにメッシが反応して巻き気味に左足のシュートを放つ。ナイジェリアのGKヴィンセント・エニュアマ(ハボエル・テルアビブ)が好セーブを連発したため追加点にはならなかったが、前半はアルゼンチンが主導権を握り折り返した。
後半に入ると、ナイジェリアも反撃を始め、優れた身体能力を武器にアルゼンチンゴールに迫っていく。15分にはMFサニ・カイタ(アラニア・ウラディカフカス)のミドル、25分にDFタイエ・タイウォ(マルセイユ)の強烈なシュートと惜しい場面が続いた。それでもアルゼンチンを完全に崩すまでには至らない。90分を通じてナイジェリアのシュートはやや正確性を欠いた印象もあった。
一方のアルゼンチンも後半はいい形を作るものの、ゴールを奪うことはできなかった。19分にはコーナーキックからのカウンター、35分にはMFアンヘル・ディ・マリア(ベンフィカ)とのワンツーでメッシがナイジェリアゴールに迫るもゴールならず。アルゼンチンの攻撃はメッシへの依存度がかなり高い。幾度か決定的なチャンスをはずしたイグアインは後半33分にディエゴ・ミリート(インテル・ミラノ)と交代でベンチに退いた。今後、メッシへのマークは確実に厳しくなる。アルゼンチンが上に行くためにはイグアインの活躍が不可欠になるだろう。22歳のストライカーの奮起に期待したい。
試合は1対0のまま終了、アルゼンチンが順調に勝ち点3を手にした。マラドーナは監督としてのW杯初陣を勝利で飾ったことになる。次は今大会1勝を挙げている韓国との対戦だ。2連勝で弾みをつけ、早々に決勝トーナメント進出を決めてしまいたい。
(大山暁生)
【アルゼンチン】GK
ロメロ
DF
デミチェリス
サムエル
エインセ
グティエレス
MF
マスチェラーノ
ベロン
→M・ロドリゲス(73分)
ディ・マリア
→ブルディッソ(84分)
FW
メッシ
イグアイン
→ミリート(78分)
テベス
【ナイジェリア】GK
エニュアマ
DF
ヨボ
シットゥ
タイウォ
→K・ウチェ(74分)
オディア
MF
カイタ
エトゥフ
ハルナ
FW
オバシ
→オデムウィンギー(59分)
ヤクブ
オビンナ
→マルティンス(52分)