サンフランシスコ・ジャイアンツのバリー・ボンズは8日、本拠地AT&Tパークのワシントン・ナショナルズ戦で右中間にソロホームランを放ち、ハンク・アーロンのもっていたメジャー通算最多本塁打記録(755本)を更新した。
 この日もボンズは「4番・レフト」で先発出場。第1打席、第2打席とヒットを放ち、5回に第3打席を迎える。ナショナルズの先発左腕マイク・バクシックがフルカウントから投じた7球目を一振りすると、記録達成を確信したボンズは両手を高くあげてガッツポーズ。打球は完璧な当たりでスタンドに突き刺さった。

 ボンズは現在メジャー22年目で43歳。70年代に5度の「30−30」(30本塁打30盗塁)を記録したボビー・ボンズを父にもつ。85年、ドラフト全米6位でピッツバーグ・パイレーツに入団すると、走攻守3拍子揃った外野手として活躍。史上2人目となる「40−40」(40本塁打40盗塁)や父と並ぶ5度の「30−30」を達成した。93年からは父の在籍していた故郷のジャイアンツに移籍している。

 近年は長距離砲に変身し、01年にはシーズン最多記録となる73本塁打を放った。00〜04年まで5年連続で45本塁打以上をマーク。通算本塁打数を一気に伸ばし、06年にはベーブ・ルースの数字(714本)を抜いた。今季はアーロンの記録まであと21本を残して開幕を迎えていた。

※二宮清純のボンズに関する過去記事
>>「唯我独論」第285回 注目すべきボンズの「眼」
>>「唯我独論」第280回 米国の“光と闇”を直視せよ
>>「唯我独論」第262回 “米の闇”をひとり負わされたボンズ
>>「プロ野球の時間」第215回 祝福されそうにない「本塁打」メジャー記録
◎バックナンバーはこちらから