左脇腹の肉離れでDL(故障者リスト)入りしていたタンパベイ・デビルレイズの岩村明憲内野手が29日、本拠地のデトロイト・タイガース戦で約1ヶ月ぶりの復帰を果たした。「7番・サード」で先発出場した岩村は第3打席で復帰後初安打となる3塁打。1点を追う9回の第4打席にはヒットでチャンスを広げると、イライジャ・デュークスのタイムリーでサヨナラのホームイン。復帰戦を6−5と勝利で飾った。
ア・リーグ東地区最下位に沈むチームに背番号1が帰ってきた。そして、いきなり期待に応えた。
本拠地での復帰戦、2回に最初の打席が回ってくるとスタジアムは大きな拍手と歓声に包まれる。
対するはタイガース先発チャド・ダービン。岩村は初球から打ちにかかる。変化球を大きく空振りしたものの、続く2球目もバットを出してファウル。結局、カウント2−2からタイミングを外されてセンターフライに倒れたが、ブランクを感じさせない積極的なバッティングを見せる。
直後の3回、タイガースの攻撃。先頭のゲリー・シェフィールドの当たりは三遊間を襲う。岩村は難しいバウンドに飛びつくと、すぐさま一塁へ送球。軽快な守備でアウトをとり、ファンに復帰をアピールした。
第2打席は四球を選んだ岩村は7回、先頭打者として第3打席を迎える。カウント2−2からザック・マイナーの外の変化球をすくうと、打球はセンターの前にポトリ。スライディングキャッチを試みたセンターの後方にボールが転々とする間に岩村は1塁、2塁をけって3塁へ。最後はヘッドスライディングでサードベースを奪い取った。復帰後初ヒットとなる3塁打。これをきっかけにデビルレイズは1点を返す。
そして4−5と1点ビハインドで迎えた最終回、無死1塁で岩村が打席に入る。タイガースのクローザー、トッド・ジョーンズのボールを見極め、フルカウントからセンター前へのクリーンヒット。サヨナラの走者として出塁した。
その後、1死満塁とチャンスが広がり、1番デュークスの打球はレフト前へ。3塁走者に続き、2塁走者の岩村がホームにすべり込む。サヨナラのホームインに岩村は高々と両腕を上げて、喜びを表現した。
奇しくも4月7日の本拠地デビュー戦、岩村は4打数4安打の活躍でサヨナラのホームを踏んでいる。故障を経て、再びセントピーターズバーグに帰ってきた岩村もサヨナラ勝ちでチームに勢いをもたらした。ア・リーグ東地区は独走するレッドソックス以外は4チームが1.5ゲーム差内にひしめく混戦模様。頼れる日本人助っ人の復帰はデビルレイズ浮上のきっかけとなるかもしれない。
デュークス、逆転サヨナラ打デトロイト・タイガース 5 = 020010200
タンパベイ・デビルレイズ 6 = 000200112×勝利投手 グローバー(2勝2敗)
敗戦投手 ジョーンズ(1勝2敗15S)
本塁打 (タ)シェフィールド10号ソロ、モンロー7号ソロ
【岩村成績】
3打数2安打
第1打席 中飛
第2打席 四球
第3打席
中三塁打第4打席
中前安打
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