ボストン・レッドソックスの松坂大輔投手は26日、敵地でのテキサス・レンジャーズ戦に今季10回目の先発登板を果たした。松坂は4回に2本塁打を浴びて5点を失ったものの、レッドソックス打線が爆発し、チームは10−6で勝利。松坂はリーグトップタイの7勝目(2敗)をマークした。
 ジョン・ラッキー(エンゼルス)、ジョシュ・ベケット(レッドソックス)に並ぶア・リーグトップの7勝目。しかし、ここ数試合、調子を上げてきた松坂にとっては苦しい白星だった。

 雨のため、試合は2時間近く遅れてのスタート。日本ではありえない長時間のウェイティングが影響したのか、制球は立ち上がりから微妙にズレていた。
 いきなり先頭のケニー・ロフトンを3試合ぶりの四球で歩かせると、2番マイケル・ヤングに右方向に流し打たれて無死1、2塁。初回からピンチを迎える。続くマーク・テシェイラにも直球をはじき返されて、打球は松坂の股間を抜ける。タイムリーかと思われたが、ショートのフリオ・ルーゴがセカンドベース後方でうまくさばきダブルプレー。守備に助けられた松坂は4番・サミーソーサを外のスライダーで空振三振に仕留めて初回をゼロで切り抜ける。

 ところが、ベンチに戻った松坂はおなかを押さえるしぐさを見せる。吐き気に襲われたという体調不良と戦うマウンドの中、レッドソックスは2回に4点を先行。右腕を援護する。

 しかし、調子の上がらない松坂は4回につかまる。先頭のテシェイラに直球をレフトに運ばれると、600号本塁打にあと2本と迫っているソーサにもストレートを痛烈にはじき返される。打球はあっという間に左中間に抜け、1失点。なおも走者を二塁に背負い、フランク・カタラノトに投じたスライダーが内へ甘く入った。振りぬかれたバットから放たれた白球はライトスタンドへ。2ランでまたたく間に1点差に詰め寄られる。
 なんとか2死をとったものの、狂い始めた歯車は元に戻らない。走者を1人置いて、9番バスケスには真ん中のカット気味のボールを完璧に打たれる。ライトが見上げた打球はフェンスオーバー。逆転2ランを打たれた松坂はこの回、5点を失った。

 ただ、首位を走るレッドソックス打線にとって1点ビハインドはなきに等しいものだった。5回には3連打であっさりと2点をあげて逆転に成功。その裏、無死1、2塁と危険信号が灯った松坂だったが、ソーサを外のボールで併殺打に打ち取る。前の打席でアーチを浴びたカタラノトからも三振を奪い、なんとか勝ち投手の権利を手にしてマウンドを降りた。

 この日の松坂は5回7安打3四球で5失点。今季最小の85球での降板だった。試合は6回にも4点をあげたレッドソックスが継投で逃げ切り勝ち。8回には岡島秀樹が登板して1回を三者凡退に封じた。松坂は次回、31日のクリーブランド・インディアンス戦に先発登板予定。

 4番・ラミレス、逆転のタイムリー  
ボストン・レッドソックス  10 = 040024000
テキサス・レンジャーズ  6 = 000500100
勝利投手 松坂(7勝2敗)
敗戦投手 リトルトン(0勝1敗)
本塁打   (レ)カタラノト4号2ラン、バスケス3号2ラン
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