ボストン・レッドソックスの岡島秀樹投手は22日、敵地でのニューヨーク・ヤンキース戦に3番手として登板。連続四球などで1死満塁のピンチを迎えると、内野ゴロの間に1点を失った。これで4月7日から続いていた連続無失点が19試合でストップ。しかし、岡島は後続を打ち取り、試合はレッドソックスが7−3で勝利した。
▼ボンズの本塁打記録更新にアーロン氏が態度表明 18日のタイガース戦ではダブルヘッダーで2試合とも登板。セットアッパーとして首位チームを支えた左腕がついに1点を失った。
この日の岡島は制球に苦しんだ。1死から、1番デレク・ジーターにヒットを許すと、松井秀喜、アレックス・ロドリゲスに連続四球を与える。今季は20試合に登板して四球数はわずかに4つ。連続四球は初めての出来事だった。
一死満塁で迎えたバッターは5番ホルヘ・ポサダ。岡島は得意のカーブでポサダを完全に打ち取る。サードゴロがセカンド、そしてファーストへと転送されたが、一塁はセーフ。併殺崩れの間にスコアボードには得点1が刻まれた。
岡島はここまで19試合、20回3分の2イニング連続無失点で、球団の左投手では87年にブルース・ハーストのもつ記録(21回3分の2イニング)更新まであと1イニングに迫っていた。日本人投手では03年に長谷川滋利(当時マリナーズ)が25試合で29イニング連続無失点をマークしたのが最高。2位は04年の高津臣吾(当時ホワイトソックス)の24試合で、岡島はそれに次ぐ記録となる。
1点を失ったものの、岡島は続くボビー・アブレイユをセカンドゴロに仕留めて、最小失点に食い止めた。5点リードした場面の登板で、試合の大勢に影響を与えなかったのはせめてのもの救いか。岡島はデビュー登板でソロアーチを浴びたことで、メジャーで成功するために何が必要か学べたと語る。1点を取られたくらいで首脳陣の信頼は揺らぐことはない。今回の失点を教訓に、またチームの窮地を救う岡島のピッチングが見られることだろう。
なお、この試合、岡島から四球を選んだ松井秀は第2打席でセンター前安打を放ち、3打数1安打だった。
<岩村、マイナーで実戦復帰> 左脇腹の肉離れで4月24日の試合を最後に戦列を離れていたタンパベイ・デビルレイズの岩村明憲内野手が同日、マイナーリーグの練習試合で実戦復帰を果たした。
2打席に立ち、快音は聞かれなかったものの、サードの守備もそつなくこなして順調な回復ぶりをアピールした。本人は自身の日記で、「(脇腹のケガは初めてで)復帰にはすごく注意深くなるし、ためらいがあることは否定できない」と早期の出場には慎重な姿勢を示しているが、ジョー・マドン監督は「来週にも」と期待を寄せる。
現在、デビルレイズは4連敗中で“定位置”のア・リーグ東地区最下位に沈んでいる。故障前まで打率3割を超えていた背番号1の復活が1日も早く待たれるところだ。
<ボンズの記録達成にアーロン氏「立ち会うことはない」> サンフランシスコ・ジャイアンツのバリー・ボンズが通算本塁打記録755号まであと10本と迫る中、レコードホルダーのハンク・アーロン氏が現地時間22日のAP通信の取材で、「(記録更新に)立ち会うことはない」と明言した。
アーロン氏は4月にも73歳と高齢であることを理由に、「誰かのためにサンフランシスコまで飛行機で行くつもりはない」とボンズの記録達成を見に行くことに消極的な姿勢をみせていた。
過去にアーロン氏はボンズの薬物疑惑について「彼は間違いを犯した」と批判した経緯があり、記録が塗り替えられることを快く思っていないとみられている。
今回、ボンズの薬物疑惑に言及することはなかったものの、改めて「考えを変えることはない」と発言した。記録更新に関してはバド・セリグコミッショナーも立ち会うかどうか態度を明らかにしていない。
セリグコミッショナーはミルウォーキー・ブルワーズのオーナー時代、引退間近のアーロンをアトランタ・ブレーブスから獲得。2年間、プレーさせた。自らがコミッショナーになってからは、その偉業を称えて両リーグの最優秀打者に贈られる「アーロン賞」を新設するなど、アーロンに対する思い入れは強い。ボンズに対して良い感情を持っていないことは想像がつく。
薬物に染められた記録に対して、はたして祝福ムードがどれだけ醸成されるのか。ボンズがアーチを描くたびに、問題はさらに深刻化しそうな情勢だ。
※なお、二宮清純「唯我独論」では
「米国の“光と闇”を直視せよ」と題した最新の関連コラムを配信中です。そちらもあわせてご覧ください。
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