ボストン・レッドソックスの松坂大輔投手は15日、本拠地でのデトロイト・タイガース戦に先発登板した。前回のブルージェイズ戦で7回1失点と好投した松坂は、この日も制球が安定。タイガース打線に対して9回を被安打6、ソロ本塁打による1失点のみに抑え、7−1でレッドソックスは3連勝を収めた。松坂はメジャー初完投で5勝目をあげた。
 本拠地に詰めかけた観客の数、36935人。松坂は地元のファンの前でようやく“怪物”の本領を発揮した。

 初回、先頭のカーティス・グランダーソンに甘く入ったストレートを引っ張られて、打球はライト前へ。エラーも重なり、無死2塁のピンチを背負う。しかし、松坂は動じない。コーナーにボールを集め、後続を打ち取り、立ち上がりを無失点で切り抜ける。
 2回を三者凡退で切って取った松坂だったが、3回、最初の打席で安打を許したグランダーソンに2死から直球を痛打される。ボールはライトスタンドへ消えるソロホームラン。松坂は先制点を許した。

 1点ビハインドの展開となったレッドソックスだったが、直後の3回、3番デービッド・オルティスのタイムリーですぐに追いつく。4回にはココ・クリスプのタイムリーであっさり勝ち越し。5回にも1点を追加し、ア・リーグ東地区首位を走る好調のチームらしい戦いを見せる。
 この日の松坂にとって、援護は3点あれば充分だった。直球とカットボールをはじめとする変化球のコンビネーションでタイガース打線は凡打の山を築くばかり。前回登板より上向いてきた制球も抜群で、4回以降はカウントが3ボールになることが1度もなかった。

 そして9回、7回を10球、8回をわずか9球で三者凡退に抑えた松坂は、ついに最終回のマウンドにも歩を進める。満員のスタンドはスタンディングオーベーションで背番号18を後押しした。ヒットで走者を許したものの、最後はイバン・ロドリゲスをスライダーでサードゴロに仕留めてゲームセット。松坂は最後まで危なげない投球でメジャー初完投勝利をマークした。
 
 この白星でレッドソックスの貯金は15。26勝11敗、勝率は7割を超え、2位ヤンキースとのゲーム差は8.5に広がった。いよいよベールを脱ぎ始めた“怪物”が、独走するチームにさらなる勢いをもたらすのでは? そんな予感のする松坂の快投だった。

 クリスプ、勝ち越し打
デトロイト・タイガース  1 = 001000000
ボストン・レッドソックス 7 = 00111004×
勝利投手 松坂(5勝2敗)
敗戦投手 ロバートソン(3勝3敗)
本塁打   (タ)グランダーソン7号ソロ
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