10日、トロント・ブルージェイズとボストン・レッドソックス戦が行われ、ブルージェイズ大家友和、レッドソックス松坂大輔の日本人先発対決が実現した。メジャーの先輩・大家は制球に苦しみ、5回途中で6安打3失点。一方の松坂は7回を投げて5安打1失点と好投を見せて、試合はレッドソックスが9−3と快勝した。松坂は4勝目(2敗)、大家は4敗目(2勝)を喫した。
 02年6月の大家(当時エクスポズ)とマック鈴木(ロイヤルズ)以来、5年ぶり4度目となる日本人先発対決。明暗を分けたのは制球力だった。

 立ち上がりは両者とも決して良くはなかった。初回、大家は1死から、2番ココ・クリスプを歩かせると、3番デービッド・オルティスにヒットを許し、1死1、2塁。ピンチを迎える。
 続く4番マニー・ラミレスの打席で大家は痛恨のワイルドピッチ。走者を進めてしまうと、ラミレスの内野ゴロの間に1点を失った。

 対する松坂も先頭のアレックス・リオスに外への変化球をうまくレフト前に運ばれ、いきなり走者を許す。2死を取ったものの、4番フランク・トーマスに0−3とカウントを悪くして、結局四球。2死1、2塁で5番トロイ・グラースをセカンドフライに打ち取り、なんとか窮地を脱した。

 ところが2回以降、両者の出来は大きく分かれていく。大家は2回、先頭のエリク・ヒンスキーに2−3のフルカウントからファールで粘られて、四球を与える。続くダスティン・ペドロイアは走者を進めるセーフティバント。一塁側に転がった打球を大家が処理したが、トスが乱れ、無死2、3塁。自らのミスでピンチを招く。
 レッドソックス打線はこれに乗じて、オルティスのタイムリーなどで2点を追加。大家は2回で3点を奪われてしまう。

 援護をもらった松坂は2回から抜群のピッチングを披露する。先頭のライル・オーバベイを147キロのストレートで空振り三振に斬ってとると、アーロン・ヒル、ファサーノをストレートで連続の見逃し三振に仕留める。
 三者三振で波に乗った松坂は続く3回の先頭ジョン・マクドナルドもカットボールで空振り三振を奪い、四者連続のストラックアウト。ここ数試合とは別人のような安定感のある投球をみせる。

 結局、松坂は6回にオーバベイに高めのチェンジアップをライトスタンドへ運ばれた以外は相手に得点を許さず、7回を投げて5安打1失点。三振は8個奪った。ストレート、スライダーが低めに決まり、ブルジェイズ打線に連打を与えなかった。前回のマリナーズ戦では5回7失点と今季最悪の内容で降板。投げ込み、走り込みを増やしたジャパニーズスタイルの調整法に変えた成果が出た。

 一方の大家も3回以降は踏ん張ったが、立ち上がりの制球の乱れが最後まで響いた。5回、2死1、3塁のピンチでマウンドを2番手に譲った時点で96球。球数の多さが、苦しいピッチングを表していた。

 試合は6回に3点を追加したレッドソックスが終盤にも得点を重ねて3連勝を飾った。ブルージェイズとレッドソックスは同じア・リーグ東地区に所属する。次回は7月に4連戦が組まれている。現在はマイナー落ちしているヤンキースの井川慶も含め、今後も数多くの日本人先発対決を見せてほしいところだ。

 3番・オルティスが4安打3打点の活躍 
ボストン・レッドソックス  9 = 120003021
トロント・ブルージェイズ 3 = 000001002
勝利投手 松坂(4勝2敗)
敗戦投手 大家(2勝4敗)
本塁打   (レ)ルーゴ2号2ラン、ラミレス6号ソロ、オルティス9号2ラン、ローウェル6号ソロ
       (ブ)オーバーベイ4号ソロ、5号ソロ
◎バックナンバーはこちらから