サッカーW杯南アフリカ大会で日本はカメルーン(FIFAランキング11位)、オランダ(同3位)、デンマーク(同26位)と同居するグループEに入った。

 英ブックメーカーによる予選突破のオッズはウイリアムヒルが10倍、ゲームブッカーが10倍、ラドブロークスが7倍で、日本はいずれも4カ国中最低。全て格上のチームを相手にする日本にとっては「死のグループ」と言えるかもしれない。

 日本はこれまで98フランス、02日韓、06ドイツと3度W杯に出場しているが、1次リーグで敗退したフランス大会、ドイツ大会はいずれも黒星発進となっている。勝つに越したことはないが初戦のカメルーン戦は「負けなければよし」というくらいの割り切りが必要だ。

 日本のみならず東アジア勢は、いずれも強豪揃いのグループに入ってしまった。
 北朝鮮(同84位)が属するグループGはブラジル(同2位)、ポルトガル(同5位)、コートジボワール(同16位)と北朝鮮を除いた世界ランキングは全8グループの中で最高。
 サッカーに詳しくない方は「コートジボワールってそんなに強いの?」と思われるかもしれないが、ここには06−07シーズン英プレミアリーグの得点王ドログバがいる。
 地の利も考慮し、「アフリカ勢初のチャンピオン」という声も少なくない。北朝鮮がこのグループを突破すれば、もうそれだけで奇跡である。

 韓国も厳しいグループに入った。アルゼンチン(同8位)、ナイジェリア(同22位)、ギリシャ(同12位)というグループBの顔触れは日本が属するグループEに匹敵する。一次リーグを突破するには初戦でギリシャから勝ち点3をあげることが前提条件となる。
 東アジア勢が難関を突破すれば地域のレベルも上がり、ひいては日本にも利益をもたらす。日本にはその突破口を開いてもらいたいものだが……。

<この原稿は2010年2月『アクサ生命りらいあ』に掲載されたものです>

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