日本の国土面積は約38万平方キロメートル。これは世界61位である。ところが排他的経済水域と領海を足した面積は447万平方キロメートル。一気に世界で6位に躍り出る。これで驚いていてはいけない。海の深さ、つまり海水の体積を比較すると世界4位にまでランクアップするのだ。
海には海底資源、海洋資源、水産資源などさまざまな資源がある。たとえば東シナ海にはイラクの油田に匹敵する1000億バレルの原油埋蔵量が存在すると試算されている。
近年は次世代エネルギーとして期待されるメタンハイドレートが産業界の注目を集めている。この「燃える氷」は日本近海に膨大な量が眠るとみられている。また海底にはレアメタルを含んだ鉱物が無尽蔵にある。著者曰く、海底は「宝の隠し場所」なのだ。
世界屈指の海洋国家でありながら、日本人の海に対する意識は決して高くはない。大間のマグロは気になっても南鳥島沖の海底鉱物に目を向けられることは稀である。
日本は資源に乏しい極東の小さな島国――。陰に陽に刷り込まれた認識を、もうそろそろ改める時期にきているのではないか。
「日本は世界第4位の海洋大国」 ( 山田吉彦著・講談社+α新書・838円) 2冊目は
「13歳からの反社会学」( パオロ・マッツァリーノ著・角川書店・1400円)。 本書で紹介されている「ご気分レビュー」に従えば、「大衆迎合的だが、主張にブレがなく、論旨にキレがある」一冊か。タイトルは「反社会学」だが、中身は至極、真っ当。
3冊目は
「信じて根を張れ! 楕円のボールは信じるヤツの前に落ちてくる」( 岩出雅之著・小学館・1500円)。 2009年度の大学選手権で創部40年目にして初の日本一に輝いた帝京大ラグビー部監督である著者はいかにしてチームを変えたのか。そして「輝く人材」の育て方とは…。
<上記3冊目は2010年11月17日付『日本経済新聞』夕刊に掲載されたものです>
◎バックナンバーはこちらから