羽田空港に到着後、事務所に向かおうとタクシーを拾った時のことだ。あることに気が付いた。地方空港で買ったお土産が見当たらないのだ。

「さては、機内に忘れたかな……」。スタッフが電話で確認すると「ありません」。ということは、出発先で忘れたのか。ところが、こちらも「ありません」。

 いったい、どこへ消えてしまったのか。考えられるとしたら、残りは三つだ。(1)お土産を買ったものの、受け取るのを忘れた。(2)出発先の待ち合い室に置き忘れた。(3)手荷物の検査場で置き忘れた。

 以上の三つ、恥ずかしながら、全て経験しているのである。受け取りを忘れた時は、店員さんが走って搭乗口にまで持ってきてくれた。待ち合い室に置き忘れた時は、係員が「もしかして、お客さんのですか?」と機内にまで届けてくれた。

 いちばん恥ずかしかったのは、検査場に置き忘れた時だ。コンベアに残したままのお土産を、わざわざ後ろのお客さんが持ってきてくれたのだ。
「係員が私に手渡したんですが、もしかしてお客さんのじゃないかと思って……」。

 果たして、今回はこの三つのうちのどのパターンなのだろう。もしかすると、これまでにはなかった新しいパターンかもしれない。我ながらナサケナイにも程がある。

(編集長N)

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