◇準決勝
8回、打者15人の猛攻で10得点
広陵(広島) 9 = 2000021 04
日大三(東京) 14 = 201001010×
【本塁打】(広)丸子
(日)荻原
優勝経験のある両校の対決は序盤から点の取り合いとなり、中盤までは1点差を争う激しい攻防戦となった。しかし、強まる雨で足元がぬかるみ、両校ともにミスが続出。終盤はともに大量失点を喫する展開となった。
初回、広陵打線が日大三エースの山崎福也(3年)の立ち上がりを攻めた。1番・福田周平(3年)、2番・豊田貴光(3年)と連打で出塁すると、3番・三田達也(2年)は死球で無死満塁とした。打席には今大会好調の4番・丸子達也(2年)。しかし、ここは山崎に軍配が上がった。丸子の打球はピッチャーゴロとなり、1−2−3の併殺に切ってとった。これでリズムに乗るかと思われた矢先、バッテリーに痛恨のミスが出た。2度の暴投で広陵に2点を献上する。
その裏、日大三は相手エラーと暴投で2死二塁とすると、4番・横尾俊健(2年)が右中間を真っ二つに割る二塁打を放ち、1点を返した。続く5番・山崎にもタイムリーが出てすかさず同点とした。
3回裏、日大三は先頭打者の2番・荻原辰朗(3年)が初球、外角高めのカーブをジャストミート。打球はレフトスタンドに入り、1点を勝ち越した。さらに1死ながら満塁としたが、7番・畔上翔(2年)が併殺に打ち取られ、追加点を奪うことはできなかった。
5回表、日大三は2回以降無失点に抑えていた山崎から2番手・熊坂貴大(3年)にスイッチした。その熊坂が2つの死球と送りバントで1死二、三塁とピンチを招いた。すると日大三は3番手・吉永健太朗(2年)をマウンドに送る。吉永は、甲子園初登板ながら三田を空振り三振に仕留めると、丸子を内野ゴロに打ち取り、中軸相手に好投を披露した。
6回表、広陵が2死満塁から豊田のタイムリーで2点をあげ1点を勝ち越すと、その裏、日大三は丸子に一発が出て再び試合を振り出しに戻した。
7回表、広陵が1点を加えて勝ち越したが、8回裏、日大三が猛攻を見せた。1死一、二塁から途中出場の根岸昂平(3年)が送りバントを試みると、ピッチャー有原が一塁へ悪送球。この間に二塁ランナーが同点のホームを踏む。さらに1死二、三塁から代打の清水弘毅(2年)の走者一掃となる2点タイムリーで勝ち越しに成功すると、打線が勢いづいた。連打、連打の雨を浴びせ、この回打者15人の猛攻で一挙10得点をあげた。
9回表、広陵も2死無走者から6番・蔵枡孝宏(2年)の四球を皮切りにヒット、四球、エラーで4点を返した。なおも2死二、三塁としたが、最後は三田が空振り三振に倒れ、ゲームセット。日大三が38年ぶりの決勝進出を決めた。決勝では雨天のため、明日2日に順延となった大垣日大(岐阜)と興南(沖縄)の勝者と対戦する。
今大会、4試合で計58安打41得点をマークしている日大三。伝統の攻撃力をいかんなく発揮し、準優勝した1972年以来となる決勝の舞台にのし上がった。大垣日大、興南ともに好投手を擁するチームだけに、決勝でも打線の奮起が必須となる。さらにエース山崎は準々決勝まで3試合連続で完投。準々決勝の敦賀気比戦では完封勝ちを収めるなど安定したピッチングを見せている。雨で準決勝2試合目が明日に持ち越されたことで、日大三は中1日おいての決勝となった。4連投しているエースの疲労を考えれば、チームにとっては“恵の雨”となったに違いない。十分な休養をとり、39年ぶりの全国制覇を目指す。