13日、南アフリカワールドカップグループリーグC第1節がポロクワネで行われ、アルジェリア(FIFAランキング30位)とスロベニア(同25位)が対戦した。前半はゆっくりとした立ち上がりからお互いにチャンスを探るも無得点のまま折り返す。後半も一進一退の攻防が続くも両者シュートに精度を欠きゴールは入らない。しかし27分にアルジェリアが退場者を出し10人になると、35分、スロベニアがMFロベルト・コレン(WBA)のミドルシュートで均衡を破る。その後も試合をコントロールしたスロベニアがW杯初勝利を飾った。

 勝ち点3獲得しグループ首位に立つ(ポロクワネ)
アルジェリア 0−1 スロベニア
【得点】
[ス] ロベルト・コレン(80分)

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 グループCでは前日、上位争いをするとみられるイングランドとアメリカが勝ち点1を分け合った。初戦を迎えるアルジェリア、スロバキアにとって両者の引き分けはまたとないチャンスだ。2位争いに滑り込むために、どちらにとっても勝ち点3がほしい試合だった。

 お互いに手堅いサッカーでW杯に駒を進めたこともあり、静かな展開が続いた。前半から中盤でのつばぜり合いが続き、決定機はほとんど生まれない。前半の45分間を戦ってアルジェリアのシュートは3本、スロベニアが4本と低調な攻めに終始していた。

 後半に入ると、どちらも立ち上がりから精度の低かったクロスボールが徐々に合い出し、チャンスを作っていく。それでもなかなかゴールは割れず、ジリジリとした展開となった。そんな中、スロベニアにビッグチャンスが生まれたのは後半15分。PA内に侵入したアンドラス・キルム(ヴィスラ・クラクフ)の足元にスルーパスが通る。右足で巻くようなシュートを放つもののGKの正面に飛んでしまう。決定機を作っても最後の精度を欠き、なかなかゴールが生まれず、試合はこう着状態に入ってしまう。

 流れが変わったのは後半27分。途中交代でピッチに立っていたアブデルカデル・ゲザル(シエナ)がゴール前に飛びこんだ際に、縦パスを手でトラップ。主審はこれを故意と判断し、イエローカードを提示する。交代直後にも警告を受けていたゲザルは、この日2枚目のイエローで退場。これでアルジェリアは10人となり苦しい展開となったが、アフリカ勢を後押しする南アフリカ国民の大歓声を背に、人数の少なさを感じさせないプレーを見せる。31分には相手DFの隙を狙ったカリム・ジアニ(ヴォルフスブルク)がゴール前でチャンスを作る。ここはGKの好セーブでゴールにはならなかったものの推進力のある攻撃でスロベニアを苦しめた。

 しかし待望の先制点が入ったのはスロベニアの方だった。34分、PA少し外でボールを受けたコレンが右足でミドルシュートを放つ。GKファウジ・シャウシ(ESセディフ)の手前でバウンドしたシュートに対し、シャウシはキャッチを試みるもボールは彼の左側を抜けゴールに吸い込まれる。キャッチにいかずパンチングで逃れれば難なく処理できるボールにも思われたが、前日のイングランドGKグリーンに続き、少し不運な形で失点が記録された。

 ロスタイム4分も含め、この1点を守り切ったスロベニアが2回目の出場でW杯初勝利を手にした。この勝利で勝ち点3を獲得し、スロベニアはイングランド、アメリカを抑えグループC首位に立った。次戦はヨハネスブルグ・エリスパークでのアメリカ戦だ。2戦目で勝ち点を一つでも積み重ねればグループリーグ突破も見えてくる。アメリカにとっては負けられない18日の試合、相手の心理を逆手にとって得意の堅守速攻を武器に、コンフェデ準優勝の強豪に一泡吹かせたいところだ。

(大山暁生)

【アルジェリア】
GK
シャウシ
DF
ブゲラ
ハリシェ
ベラージ
ハリシェ
MF
ラセン
イエブタ
マトムル
→サイフィ(79分)
ジアニ
カディル
→ゲディウラ(82分)
FW
ジェブール
→ゲザル(58分)

【スロベニア】
GK
S・ハンダノビッチ
DF
スレル
チェサル
ブレコ
ヨキッチ
MF
コレン
ラドサフリェビッチ
→コマッチ(86分)
キルム
ビルサ
→ペツニク(82分)
FW
ノバコビッチ
デディッチ
→リュビヤンキッチ(52分)