
3月5日(土)のJリーグ2011シーズン開幕を前にして25日、都内ホテルで「2011Jリーグキックオフカンファレンス」が行われ、全38クラブの監督と代表選手が集結し今季にかける意気込みを語った。また明日26日、開幕に先駆けて開催される「富士ゼロックス・スーパーカップ」では前年度リーグ覇者の名古屋グランパスと天皇杯王者の鹿島アントラーズが対決する。今大会は6年ぶりに日産スタジアムで行われ、13時35分にキックオフされる。
昨季オフに田中マルクス闘莉王、金崎夢生などを補強し、戦力が充実した名古屋は、夏場に首位に立つと独走態勢に入り、2位に勝ち点差10をつけリーグ初制覇を果たした。対する鹿島は序盤に首位に立ったが、徐々に失速。引き分けが12を数えるなど取りこぼしが目立ち、4連覇を狙ったクラブとしては不本意な4位という成績に終わった。天皇杯を苦しみながら接戦をものにし、3大会ぶり4度目の制覇をし、スーパーカップの舞台に辿り着いた。
昨年の両者のリーグ戦直接対決は、いずれも鹿島が勝利し、天皇杯を含めると3戦全てで鹿島が勝ちを収めている。この数字について「3敗しないで優勝できないより、優勝して3敗をした方がいい」と名古屋のドラガン・ストイコビッチ監督と笑った。一方の鹿島のオズワルド・オリベイラ監督も「自分としても、クラブとしても常に勝つのが目標」と対戦へのこだわりがないことを強調した。
対鹿島戦の連敗を止めたい名古屋は、キャンプから仕上がり順調だ。昨季の主軸の多くが残り、今季はチームとしての熟成をはかる。その上、清水エスパルスから日本代表の藤本淳吾を獲得するなど、戦力にも厚みが増した。ストイコビッチ監督は「われわれとしては、強い鹿島にいいサッカーをしたい。結果はどうなるかわからないが、全力を尽くしたい」と意気込みを語った。
対する鹿島はクラブ設立20周年という記念すべきシーズンの始まりにタイトルを奪いたい。岩政大樹は「過去はリンクして考えない。一度も名古屋を楽な相手だと思ったことはない」と手強い相手に対し、改めて気を引き締めていた。オリベイラ監督は「明日はみなさんが素晴らしいサッカーを堪能できるのではないかと思います」と好勝負を約束した。
スーパーカップは名古屋が11年ぶり3度目、鹿島は4年連続9度目の出場となる。現在、大会2連勝中の鹿島が場数では勝るが、リーグ初優勝を経験した名古屋の勢いもあなどれない。2011シーズンの到来をつげるビッグマッチは、リーグ戦に弾みをつける意味でも結果と内容が問われることになる。

一方、J1・J2、38クラブの監督と選手がスポットライトを浴びて次々とステージに登場したキックオフカンファレンス。開幕戦全19カードが紹介される中、注目を集めたのはガンバ大阪とセレッソ大阪とのダービーマッチだ。C大阪のアタッカー乾貴士が「去年は勝っていないので、勝ちたい」と向ければ、昨年ベストヤングプレーヤーに輝いたG大阪の宇佐美貴史は「負けたくない」と言葉少なに応じ、両者静かに火花を散らした。両チームともに攻撃的なサッカーを標榜し、若くしてその中心選手となっている2人。今後の日本サッカー界を担う期待の星だ。
19年目を迎えるJリーグでは、新しい挑戦を続け、世界に誇るリーグを目指す。挨拶に立ったJリーグの大東和美チェアマンは“将来を見据えたビジョンの作成・クラブライセンス導入・育成への取り組み”と3つの項目を掲げ、日本サッカーのレベルアップを誓った。また「“明日のために今、走る”を実践していきます」と高らかに宣言し、会を締めくくった。