ボストン・レッドソックスの松坂大輔は19日、本拠地でのトロント・ブルージェイズ戦に先発し、7回1失点で今季初勝利を挙げた。この日が今季3度目の先発となった松坂は、初回から威力のあるストレートとカットボールなどで相手打者を牛耳り、ヒットは初回に打たれた1本だけだった。2塁も踏ませない好投に味方打線も奮起。初回に2点を奪うと、その後も小刻みに得点を重ね、レッドソックスが9−1で勝利した。
まさに背水の陣だった。
2年連続2ケタ勝利を逃し、勝負のシーズンになったメジャー6年目。しかし、今季初先発となった7日のクリーブランド・インディアンス戦では制球を乱し、5回3失点で敗れ、つまづいた。続く12日のタンパベイ・レイズ戦では2本の本塁打を浴びて7失点。3回も持たずにマウンドを降りた。チーム自体が開幕6連敗とスタートダッシュに失敗したこともあり、ファンや地元メディアからは松坂不要論も出てきていた。
後がない状態で迎えた、この日の登板は、まずストレートが150キロを記録するなど、球威が戻った。そして過去2度の登板ではばらついていた制球もわずか1四球。前回登板の反省からフォームを修正した効果がはっきりと現れた。とはいえ、結果が出たのはまだ1試合。今は崖っぷちで踏みとどまったに過ぎない。チーム状態も松坂の快投で今季初の3連勝と上向いてきた。ファンと首脳陣の信頼を取り戻すためには次回登板でも安定した投球を見せられることが求められる。