27日、AFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝第2戦が行われ、セレッソ大阪はアウェーで全北現代(韓国)と対戦した。C大阪は前半を1−0とリードされて折り返すと、後半だけでイ・ドングクに4ゴールを許すなど守備が崩壊。その後、小松塁が意地の1点を返したものの、1−6で試合を終え、2戦合計5−9でベスト4進出を逃した。この結果、日本勢は今大会すべて姿を消し、3年ぶりの覇権奪還はならなかった。

 清武、強行出場も実らず(全州)
全北現代 6−1 セレッソ大阪
【得点】
[全北] エニーニョ(31分)、イ・ドングク(49分、56分、64分、90分+1)、キム・ドンチャン(77分)
[C大阪] 小松塁(72分)
 C大阪にしてみれば事実上、中心選手を2人失った状態だったと言っていいだろう。MFキム・ボギョンと清武弘嗣。14日の第1戦で計3得点1アシストをあげた主力が“不在”とあっては、試合の主導権を握るのは難しかった。

 まず開始早々の前半7分、キム・ボギョンがアクシデントで退場した。ヘディングにいったところへ、顔面に相手の頭が直撃。鼻からの大量出血でピッチに戻ることが困難になり、結局、負傷交代となった。さらには代表でも売り出し中の清武弘嗣がいつものように積極的にボールに絡む機会が見られない。右足内転筋の負傷の影響か本調子には程遠かった。

 これにより、C大阪は清武を中心とした本来の細かいパスワークを出せず、中盤での簡単なパスミスも目立った。また、素早い出足でボールを奪うキム・ボギョンを欠いたことは守備面でも影響が出た。お互いに攻めどころを探っていた状態から、徐々に全北にボールを支配されると31分、ゴール前にパスを通され、MFエニーニョに先制点を決められた。前半はなんとかこの1点で凌いだものの、後半は相手のエースストライカー、イ・ドングクに次々とゴールを割られてしまう。

 まず後半4分左CKから頭で叩き込まれ、0−2。11分には、右足のミドルシュートを決められた。そして19分、右サイドから上げられたクロスに左足ボレーでGKキム・ジンヒョンの股を抜かれた。あっという間のハットトリックで0−4。イ・ドングクひとりにやられ、ベスト4進出は限りなく遠のいた。
 C大阪は27分に途中出場の小松がゴールを決めたものの、時すでに遅し。32分に5点目を奪われ、ロスタイムにはまたもイ・ドングクにこの日4ゴール目を献上した。イ・ドングクは今大会、C大阪戦に対して7得点。大会を通じて相手のエースに苦しめられた。

 リーグ戦では10位に沈むC大阪にとって、このACLを勝ち抜くことが今季、最大の目標になっていた。満を持したホームの第1戦では大逆転勝利。引き分けでも突破できる優位な状況をつくったにもかかわらず、終わってみれば屈辱的な大敗だ。チームのカギを握る選手抜きで勝ち抜けるほどアジアは決して甘くなかった。