いよいよ8日、FIFAクラブワールドカップが開幕する。舞台は3年ぶりの開催となる日本。FCバルセロナ(欧州、2年ぶり3回目)、サントス(南米、初出場)、モンテレイ(北中米カリブ海、初出場)、アル・サッド(アジア、初出場)、エスペランス(アフリカ、初出場)、オークランド・シティ(オセアニア、2年ぶり3回目)、そしてJリーグ王者の柏レイソル(初出場)がクラブチーム世界一の座を争う。開幕を飾るのはJ1を初制覇した柏とオークランドの一戦(豊田スタジアム)。今回はその両チームを紹介する。
柏レイソル
ついに国際大会デビュー! チーム力で世界に挑む
念願叶っての初出場だ。
今季の柏は、シーズンを通して攻撃的なサッカーを貫き、怒涛の快進撃を見せた。開幕3連勝を飾るなど、序盤から首位の座をキープ。シーズン中盤で首位から陥落したものの、第29節で再び首位に浮上すると、最終節の浦和レッズ戦で勝利。1度も連敗することなくリーグ制覇の瞬間を迎えた。J1昇格初年度の優勝、そしてJ2&J1を連続制覇するのはJ史上初の快挙だった。
強みである攻撃的なスタイルを象徴する選手が、今季のJリーグMVPに輝いたレアンドロ・ドミンゲスだ。15得点、7アシストの活躍で優勝に大きく貢献した。前へ前へ仕掛けるドリブルや広い視野からの効果的で攻撃を組み立て、自らも貪欲にシュートを放ちゴールを狙う。彼のプレーがクラブW杯でもカギを握ることは間違いない。ブラジル人のレアンドロにとって、勝ち進めば母国の強豪・サントスと対戦するチャンスだ。しかし「サントスだけを見ていない。初戦のオークランドも油断できない」と目の前の試合に集中している。
さらに、柏の攻撃サッカーを支える選手として酒井宏樹の存在がある。不動の右SBとして27試合に出場し、積極的な攻撃参加を繰り返した。そして、ブラジルへの短期留学で習得した高速クロスで7アシストを記録。U-22、A代表にも選出され、個人的にも大きな飛躍を遂げた。クラブW杯については「実力を試せる大会。その上で来年につなげたい」と意気込みを語る。報道では今大会に参加するサントスからオファーが届いていると伝えられ、背番号4が右サイドを駆け上がる姿は世界の注目を集めそうだ。
プロ14年目のベテラン・北嶋秀朗にとってもクラブW杯は初の舞台となる。
「(クラブW杯は)真剣勝負の場でヨーロッパや南米の強豪と対戦できるっていうのはすごいこと。是非そういうところにレイソルを出場させたいし、僕も出たい」
シーズン中、北嶋はこう語っていた。今季は9ゴールをあげて復活を印象付け、J1通算50ゴールも達成した。北嶋の究極の目標は「クラブW杯で柏を優勝させる」こと。大きな夢に向かって33歳がチームを牽引する。
今季の柏はネルシーニョ監督が好調な選手を次々と使い、ベテラン、若手、中堅、外国人が切磋琢磨して全体の完成度を高めてきた。初戦の相手は強靭なフィジカルが特徴的なオークランド・シティ。決して侮ることができない相手だが、今季の戦いができれば、十分に勝利できるだろう。ただ、リーグ戦から中4日で臨むだけにネルシーニョ監督の選手器用もポイントになりそうだ。Jでナンバーワンになったチーム力、そして攻撃的なサッカーで、いよいよ柏が世界デビューを果たす。
オークランド・シティ
堅守からのカウンターに注意! 最強セミプロ軍団
2004年創設と歴史は浅いが、早くもクラブW杯は3回目の出場だ。本拠地はニュージーランド最大の都市・オークランド。国内ではワイタケレ・ユナイテッドと2強を形成している。創設3年目にしてクラブW杯に出場し、06年には元日本代表の岩本輝雄がプレーしたことで話題になった。2度目の09年大会では開催国UAEのアル・アハリを下し、初勝利。続く準々決勝で敗れたものの、5位決定戦で勝利し、オセアニア勢過去最高タイの5位という成績を残している。
かつて所属選手は学校教員、喫茶店経営者など、アマチュア選手が多数を占めていたが、実績を重ねるなかで徐々にチームスポンサーが増加。主力選手はプロ契約を結べるようになった。その中心選手はイヴァン・ヴィセリッチ。ニュージーランド代表のDFであり、同代表最多出場記録を誇る。オランダリーグのローダJCで6年間プレーした経験があり、名実ともにオークランドの主柱として君臨している。当たり負けすることのない体の強さは、3戦3分の成績を残した南アフリカW杯で世界に通用することを示した。
クラブにはヴィセリッチをはじめニュージーランド代表経験のあるDFが在籍。代表譲りの堅守から繰り出すカウンターが生命線だ。オセアニア・チャンピオンズリーグでは8戦無敗。18得点3失点と圧倒的な強さでクラブW杯の出場権を得た。特に決勝ではアミカーレ相手に2戦合計で6−1と圧勝するなど、ツボにはまった時は無類の強さを発揮する。
開幕戦で対戦する柏も攻撃力を封じれば、オークランドのペースに持ち込める。チームはすでに8日の開幕戦に向けて、11月29日に来日済み。クラブ最高の結果を残すため、最強のセミプロ軍団が準備万端で大舞台に臨む。
クラブW杯スケジュール
○12月8日(木)
(M1)柏レイソル × オークランド・シティ(豊田ス、19:45〜)
○12月11日(日)
(M2)M1勝者 × モンテレイ(豊田ス、19:30〜)
(M3)エスペランス × アル・サッド(豊田ス16:30〜)
○12月14日(水)
(M4)5位決定戦 M2敗者 × M3敗者(豊田ス、16:30〜)
(M5)準決勝 M2勝者 × サントス(豊田ス、19:30〜)
○12月15日(木)
(M6)準決勝 M3勝者 × FCバルセロナ(日産ス、19:30〜)
○12月18日(日)
(M7)3位決定戦 M5敗者 × M6敗者(日産ス、16:30〜)
(M8)決勝 M5勝者 × M6勝者(日産ス、19:30〜)