22日、「2012ロンドン五輪バレーボール世界最終予選」(女子)第3戦が行なわれ、開幕2連勝を飾った全日本女子は、世界ランキング12位のタイをストレートで下し、3連勝。最大のライバルとの一戦を前に勢いをつけた。

日本 3−0 タイ
(25−17、25−18、25−21)
 第1、2戦とともに結果的には白星を挙げたものの、硬さが見られ、課題とされていた立ち上がりが注目された。「今日は大一番。1セット目の1点目からいこう!」と発破をかけたという指揮官の言葉通り、日本はWS江畑幸子のスパイクで最初の1本目を取ると、WS山口舞がブロック、さらにS竹下佳江がサーブポイントを奪い、5−1と幸先よいスタートを切った。逆にタイはサーブ、スパイクともにミスが多く、失点を重ねていった。日本は中盤にはMB岩坂名奈のサービスポイント、江畑のブロックなども決まり、着実にリードを広げた。さらに山口にも当たりが出るなど、日本はリズムに乗っていく。終盤、日本は竹下・山口に替えて、S中道瞳・WS狩野舞子を投入。その狩野がブロックで相手の攻撃をシャットアウトすると、スパイクでもポイントを奪い、日本のセットポイントとなる。最後はエースのWS木村沙織がレフトから強烈なスパイクを決め、日本はいいかたちでこのセットを奪った。
 
 第2セットは長いラリーの末に木村のバックからのフェイントが決まり、1本目を奪った日本は、江畑、木村のダブルエースが次々とタイのコートに強烈なスパイクを叩き付けた。途中、相手のサーブに苦しみ、4連続ポイントを奪われる場面もあったが、序盤は日本ペースで試合が進んだ。しかし、中盤になると日本にもミスが多く出始める。木村のスパイクが2本連続で決まらず、11−11と並ばれてしまった。ここから一進一退の攻防戦となり、日本は連続ポイントを奪えず、なかなかリードすることができない。この嫌な流れを断ち切るきっかけとなったのが岩坂だった。このセット、2本目となるブロックで相手の攻撃をシャットアウトし、ようやく日本が連続ポイントを奪った。さらに山口のブロード、江畑のバックアタックでポイントを重ねた日本は勢いに乗り、最後は再び“2枚替え”でコートに入った狩野が2本連続でブロックを決め、連取した。

 第3セットはMB荒木絵里香のブロード、さらには荒木のサーブで相手のレシーブを崩し、ポイントにつなげ、日本がリードを奪った。しかし、後がないタイも粘りを見せる。チームの柱Sヌットサラ・トムコムの技ありのツーアタック、今日当たっているWSオヌマー・シッティラックがレフトから強烈なスパイクを叩きつけた。日本は途中、岩坂に代わってMB平井香奈子が奮起し、クイック、ブロックと攻守にわたって活躍した。だが、中盤、日本の攻撃がタイのブロックにつかまり、4連続をポイントを奪われる。最大5点差あったリードが17−15と2点差にまで詰め寄られた。しかし、そこから山口や江畑などのスパイクで3連続ポイントを奪って再びリードを広げると、終盤にはこの試合3度目の“2枚替え”を行ない、狩野がまたもブロックでタイの攻撃をシャットアウト。さらに江畑にもブロックが出て、23−18とした。サーブやスパイクのミスでタイに再び2点差にまで迫られるも、最後は木村が2本連続でスパイクを決め、ゲームセット。日本は3試合連続でストレート勝ちをおさめた。

「明日の韓国戦のビデオは一度も観ていない。それほど、この試合にかけていた」と試合後、タイ戦に対する強い思いを語った眞鍋政義監督。戦略通り、サーブで崩し、ブロックで相手の攻撃を封じ込めたことを最大の勝因にあげた。特に4本のブロックを決めた江畑に対しては「今日の試合で一番の驚きは江畑のブロック。スパイクは計算できるが、ブロックは課題だった。今日はいいところで決めてくれた」と称賛の言葉を述べた。

 最初のヤマ場をいいかたちで乗り切り、3試合連続でストレート勝ちをおさめた日本は、明日の第4戦で最大のライバル韓国と対戦する。絶対に勝たなければならない相手だけに、今大会の大一番と言っても過言ではない。そして勝てば、ロンドンへの道が見えてくる。