テキサス・レンジャーズのダルビッシュ有は15日、本拠地でのシアトル・マリナーズ戦に先発し、7回2安打1失点で15勝目(9敗)をあげた。一方、マリナーズの先発・岩隈久志は6回途中7安打2失点で5敗目(6勝)を喫した。試合は最終回にリードを広げたレンジャーズが9−3で勝利した。
岩隈vs.ダルビッシュ――。日本でもエースとしてしのぎを削ってきた右腕同士の対決がメジャーの舞台で実現した。過去6度の対戦成績はダルビッシュの3勝2敗。7度目の対決はお互いに持ち味を出したものの、ア・リーグ西地区首位のレンジャーズと同最下位のマリナーズとの勢いの差が勝敗を分けた。
ダルビッシュがストレートを軸に相手打線をどんどん攻めるピッチングをみせれば、岩隈はボールを低めに集める丁寧な内容。ダルビッシュは初回、2回と三者凡退に仕留める上々と立ち上がりを見せると、岩隈は先頭打者のイアン・キンスラーに一発を浴びて1点を失う。だが後続を3人で断ち、続く2回の1死一、二塁のピンチも低めに沈むボールで凡打を打たせてゼロで切り抜けた。
とはいえ、チーム打率がリーグトップ(.275)を誇るレンジャーズは岩隈の失投を逃さない。3回、今度は本塁打、打点と2冠のジョシュ・ハミルトンに内へ甘く入ったボールをライトスタンドに運ばれた。2本のソロ被弾で岩隈は序盤に2点のリードを許す。
対するダルビッシュにとって大きなピンチは4回。四球と二塁打で無死二、三塁と得点圏に走者を背負う。だが、チーム打率がリーグワースト(.233)のマリナーズはあと一本が出ない。ダルビッシュは4番ジョン・ジェイソをカーブで空振り三振に切ってとるなど、犠牲フライによる1失点にのみにとどめ、同点に追い付かせなかった。
2本塁打を打たれた岩隈だが、その後は毎回、ヒットを許しながら、要所を締めて0点を重ねる。ダルビッシュは5回に川崎宗則ら下位打線から三者連続三振を奪うなど、力強いピッチングで1点リードを保った。
投手戦が続く中、惜しむらくはベンチの判断とはいえ、岩隈の降板がやや早かったこと。6回、1死から内野安打と四球で走者がたまったところでエリック・ウェッジ監督はマウンドへ向かい、交代を告げた。まだ88球と球数は少なかっただけに、もう少し投げ合いが見たかった。
ダルビッシュは6回以降もマリナーズに快音を許さず、7回を投げ切ってわずか2安打1失点。8回は4連投の上原浩治が三者凡退の好投を見せると、その裏にレンジャーズは打者11人の猛攻で7点をあげて試合を決めた。
これでダルビッシュは日本人の新人では松坂大輔(07年、ボストン・レッドソックス)に並ぶ最多の15勝目。オークランド・アスレチックスとの激しい地区優勝争いが続く中、さらなる勝ち星の上積みが望まれる。