ニューヨーク・ヤンキースの黒田博樹は17日、本拠地でのタンパベイ・レイズ戦に先発し、6回4安打4失点ながら今季14勝目(10敗)をあげた。2008年のメジャーリーグ移籍後、ロサンゼルス・ドジャースに在籍していた黒田は昨季の13勝が最多。今季、ヤンキースに移って、これを上回る勝ち星を手にした。試合は6−4でヤンキースが勝利した。
勝利が義務付けられるチームで、他球団にはない重圧がかかる中、素晴らしい成績だ。この日は6回に四球絡みで3点を失うなど計4失点と打線の援護にも助けられた。しかし、DH制を採用し、かつ強豪揃いのアメリカンリーグ東地区で防御率3点台をキープしてローテーションを守っていることは特筆に価する。
ヤンキースは貯金19で同地区首位とはいえ、2位のボルチモア・オリオールズとは1ゲーム差。対戦相手のレイズも4ゲーム差と激しい争いが続いている。今回の直接対決3連戦は前日まで1勝1敗で両軍にとって大事な一戦だった。
重要な試合を任された黒田は初回、2回とすべてのアウトを三振で奪う立ち上がりをみせると、毎回の10奪三振。打ち気にはやるレイズ打線をうまく序盤から変化球でかわした。37歳のベテランならではピッチングだった。
これでエースのCCサバシアを上回り、チームの勝ち頭に躍り出た。今季の投球イニングもチーム内で唯一の200回に到達。これは2年連続だ。年々、メジャーに適応し、安定感では過去の日本人投手を含めてもピカイチと言っていいだろう。ピンストライプのユニホームにもすっかりなじみ、今後も常勝軍団の主力として頂点へ突き進む。