ラグビー・トップリーグのプレーオフ決勝が27日、東京・秩父宮ラグビー場で行われ、サントリーサンゴリアス(リーグ1位)が19−3で東芝ブレイブルーパス(リーグ2位)を破り、2季連続3度目の優勝を果たした。サントリーは前半に2トライをあげてリードを広げると、守りでは東芝にトライを許さなかった。サントリーはレギュラーシーズンを含めて全勝の完全制覇。無敗での優勝はトップリーグ10季目で初の快挙となった。
 攻守にサントリーが強さを見せつけた。
 立ち上がりから相手陣内に侵入すると8分には早くも先制。ラックから展開し、FB有賀剛がタックルを受けながらもWTB村田大志へボールを渡し、右隅に飛び込んだ。

 東芝は18分にPKで得点を返すも攻め込めない。逆にサントリーは32分、SO小野晃征が密集から相手のスキを突き、右スペースへ大きく蹴り出す。そこへ駆け込んだのは村田だ。ワンバウンドしたボールをうまくキャッチし、そのままトライを決めた。サントリーは村田の連続トライで12−3とリードして試合を折り返す。

 後半に入ると東芝が激しい当たりで攻勢に転じる。一方のサントリーは2分には村田が、21分にはSHのフーリー・デュプレアがシンビン(一時退場)となり、数的不利の苦況に陥った。東芝が1トライでも返せば、一気に形成が逆転しかねない流れの中、サントリー陣内での息詰まる攻防が続く。

 そんな32分、ついに東芝が左サイドを突破。WTB伊藤真が左隅に飛び込んだ。しかし、喜びも束の間、ラストパスがスローフォワードとみなされ、トライと認定されない。結果的には、このプレーが勝負の分かれ目となった。直後にサントリーはカウンターから逆襲。自陣でのターンオーバーから途中出場のトゥシ・ビシが縦へ抜ける。一気に右サイドを独走すると追いすがる相手を振り切り、優勝を決定付けるトライを決めた。

 現在、日本代表を率いるエディー・ジョーンズヘッドコーチが2010年に監督に就任し、サントリーのチーム変革は始まった。ボールをキープし、攻め続けるアタッキングラグビーを徹底。1年目で日本選手権を制覇、2年目はトップリーグと日本選手権の両方で優勝と着実に結果を残してきた。そして、ジョーンズHCがチームを去った今季も、王者は変わらぬどころか、さらに強さを増している。2月2日からスタートする日本選手権でも3連覇へ加速しそうだ。