松田直樹がこの世という“ピッチ”を去って、8月4日で2年を迎える。三回忌を前にした7月20日、二宮寿朗氏著『松田直樹を忘れない。〜闘争人? 永遠の章〜』(三栄書房)が上梓された。本書は2009年に発刊された『闘争人〜松田直樹物語〜』の続編にあたる。松田が横浜F・マリノスから松本山雅FCへ移籍し、J2昇格を目指して奮闘する足跡を追う。16シーズン在籍した愛するマリノスとの別れ。松本山雅という新たな夢との出会い。松田はどのような心境でその時を生きていたのか。当時の松田本人の言葉はもちろん、親友である安永聡太郎氏(「松田直樹メモリアル」代表理事)、佐藤由紀彦選手(長崎)を筆頭に彼に関わってきた多くの人々の言葉を交えて「松田直樹」という人間に迫る。
<本書では等身大の松田直樹を描くとともに、松田選手と身近に接してきた人たちの思いも描きたかった。読んでいただける方に、偉大なプレーヤーであることをあらためて知っていただきたかった。ただ、悲しんでばかりでは、天国の松田直樹もきっと喜ばない。
 悲しみを背負いながらも、松田直樹と関わってきたすべての方々に、前を向いて生きていただきたい、そんな願いを込めて――。>

 著者は本書を上梓する際の心境をこのように述べている。松田直樹がどれほどサッカーを愛し、また彼自身がどれほどの人に愛されていたのか――。偉大なフットボーラーの人生を感じられる一冊である。