
5日に東京・代々木第二体育館で行われるWBCダブル世界タイトルマッチの調印式と記者会見が3日、都内ホテルで行われた。フライ級で4度目の防衛戦となる王者の八重樫東(大橋)は、3階級制覇を目指すローマン・ゴンサレス(ニカラグア)を迎えうつ。プロアマ含めて126戦全勝の最強挑戦者に対し、八重樫は「強いボクサーと戦うのが、ボクサーの責任。そこで勝ち抜いてこそ本当のチャンピオンになる」と強い決意を語った。
(写真:プロ5戦目となる村田(左)、ライトフライ級王者・井上(右)も揃い踏み)「日本ボクシング史に残る最強の挑戦者」
大橋ジムの大橋秀行会長が断言する怪物に八重樫が対峙する。ロマゴンの略称で知られるゴンサレスは、アマチュアで87戦全勝の実績を引っさげ、05年にプロデビュー。連戦連勝でWBA世界ミニマム級、同ライトフライ級のベルトを獲得した。今回、39戦全勝(33KO)と圧倒的な戦績で、八重樫の持つWBCの緑のベルトを狙う。「技術、メンタルとも高い次元で装備している。崩すの大変」と王者も、その強さを認めざるを得ない相手だ。
そんな最強の男への対策を訊かれた大橋会長は「“ゴングが鳴ったら走って逃げ回れ”と本人に言っている」と冗談とも本気ともつかない答えを返した。当の八重樫は「気持ちがポイントになる」と真っ向勝負を示唆。本番のリングでどんな秘策を用意しているのか、2日後が楽しみだ。
ライトフライ級王者の井上尚弥(大橋)は、同級13位のサマートレック・ゴーキャットジム(タイ)の挑戦を受ける。4月に日本人最速となるプロ6戦目での世界戴冠を果たした井上だが、減量に苦しみ、試合中に足がけいれんするアクシデントに見舞われた。今回は株式会社明治のSAVASと提携して栄養指導を受けながら減量を行い、「コンディションをしっかり仕上げることができた。自信に充ちあふれている」と初防衛に不安はない。
プロ5戦目に臨むロンドン五輪男子ミドル級金メダリストの村田諒太(帝拳)は、メキシコのミドル級王者アドリアン・ルナと対戦する。米国合宿中にはWBA同級スーパー王者のゲンナジー・ゴルフキン(カザフスタン)とスパーリングを実施し、さらなるレベルアップを図った。過去4戦はすべてKO勝利を収めており、「KOは意識する。おもしろい試合を提供したい」と意気込んでいた。