「2014SUZUKI日米野球」が18日、札幌ドームで最終第5戦を迎え、日本代表の侍ジャパンはMLBオールスターに1−3で連敗し、対戦成績は3勝2敗となった。侍ジャパン先発の大谷翔平(北海道日本ハム)は3回、連打で二、三塁のピンチを背負うとバッテリーミスと内野ゴロの間に2点を奪われ、4回2失点で降板する。6回にはエドュアルド・ヌネス(ツインズ)のタイムリーで1点を追加されると、打線はMLB投手陣に4安打1得点に抑えられた。

 シリーズMVPは2試合猛打賞の柳田(札幌ドーム)
MLBオールスター  3 = 002001000
日本代表       1 = 000000100
(M)○シューメーカー、チョート、ハンター、ベラス、メランコン
(日)●大谷−井納−牧田−高橋
 20歳の二刀流右腕にとっては収穫と課題の両方が見えたマウンドだった。
 2年前、大谷はMLB挑戦を表明しながら翻意して日本ハム入団を決めた。日本での成長を憧れのMLBのバッターたちに対して、どれだけ見せられるか。腕試しの場でもあった。

 初回から大谷は飛ばした。先頭のホセ・アルテューベ(アストロズ)には152キロのストレートをライト前に弾き返されたものの、続くヤシエル・プイグ(ドジャース)151キロのストレート、ジャスティン・モーノー(ロッキーズ)はフォークで空振り三振に仕留める。4番のエバン・ロンゴリア(レイズ)には2ナッシングからストレートでバットに空を切らせる。球速は160キロを記録した。

 しかし3回、ストライクを取りに行ったところを打ち返される。先頭のルーカス・デューダ(メッツ)に対し、2ボールから投じたストレートは左中間へ。さらに9番・アルシデス・エスコバル(ロイヤルズ)にも初球をとらえられて打球はライト前へ抜けた。

 打順が1番に戻ってアルテューベの初球は高めに抜け、キャッチャーの嶋基宏が捕りきれない。結果はパスボールで三塁走者に先制の生還を許した。なおも無死三塁でアルテューベのショートゴロの間に2点目を失った。

 その後も大谷はプイグにヒットを許し、モーノー、ロンゴリアを四死球で歩かせて、満塁と走者を溜める。だが、「狙ったところでは三振がとれました」と本人も手応えを口にしたように、この日の大谷は要所で強打者から三振を奪った。5番のカルロス・サンタナ(インディアンス)はカウント1−2からインコースを突いて見逃し三振。サルバドール・ペレス(ロイヤルズ)も追い込んで155キロのストレートで空振り三振に打ち取った。

 4回も2死から連打で得点圏に走者を背負い、苦しいピッチングが続く。ここでも、大谷はプイグをカウント1−2からフォークを振らせてピンチを切り抜けた。球数が68球に達した大谷はこの回限りで降板。登板後は、慣れないWBC球やMLB仕様のマウンドに苦しんだことを明かし、「カウントを取りに行ったストレートは打たれる」とMLBのレベルの高さを肌で実感した様子だった。

 2日前の第4戦で1得点に終わり、今シリーズ初黒星を喫した侍ジャパンは、この日も打線が振るわない。初戦に続いて先発したマット・シューメーカー(エンゼルス)の前に5回まで散発の2安打。4回にはヒットで出た糸井嘉男(オリックス)の代走で出場した丸佳浩(広島)が牽制で逆を突かれてタッチアウトとなるまずい攻めもあった。

 6回には2番手の井納翔一(横浜DeNA)が2死満塁からヌネスに三遊間を突破され、0−3とリードを広げられる。ようやく反撃したのは7回。菊池涼介(広島)の三塁打を足がかりに、4番・中田翔(北海道日本ハム)のサードゴロで1点を返した。これが、せめてもの抵抗だった。最終回には代打の筒香嘉智(横浜DeNA)がセンター前へヒットを放ち、先頭打者が出塁するも、後続がいずれも倒れて試合を終えた。

 侍ジャパンは3連勝と最高の滑り出しから一転、徐々に本領を取り戻してきたMLBの前に連敗。20日は沖縄に場所を移し、今シリーズ最終戦となる親善試合を行う。予告先発は侍ジャパンが武田翔太(福岡ソフトバンク)、MLBがヘクター・サンティアゴ(エンゼルス)と発表された。