MLBの2008シーズンが25日、東京ドームで開幕し、オークランド・アスレチックス−ボストン・レッドソックス戦が行われた。レッドソックスの開幕投手は2年目の松坂大輔が務め、5回2失点でマウンドを降りた。試合は4−4の同点で迎えた延長10回、レッドソックスが勝ち越し。6−5で勝利し、9回1イニングを0点に抑えた岡島が今季初勝利を手にした。
 4番ラミレス、延長制すタイムリー
ボストン・レッドソックス     6 = 000003001 2
オークランド・アスレチックス 5 = 200002000 1 (延長10回)
勝利投手 岡島(1勝0敗)
敗戦投手 ストリート(0勝1敗)
セーブ   パペルボン(1S)
本塁打   (レ)モス1号ソロ
       (ア)エリス1号ソロ、ハンナハン1号2ラン

 日本人開幕投手は2004年の野茂英雄(当時ドジャース)以来2人目。しかも舞台は慣れ親しんだ日本の地。松坂の凱旋登板を前にドームは超満員にふくれあがった。

 初回、レッドソックスの攻撃が終わると、グレーのビジターユニホームに身を包んだ背番号18が小走りでマウンドに上がる。無数のフラッシュ、そして拍手と歓声。異様な雰囲気の中、松坂は2008シーズンの第1球を投じた。
 初球は142キロのストレート。アスレチックスの先頭打者トラビス・バックの打球は力なくセカンドに転がった。松坂は1球で1アウトを取り、幸先のよいスタートを切る。

 ところが続くマーク・エリスに投じたカットボールが甘かった。指にかからず、中へ入ったところを完璧にはじき返される。白球は弧を描いて左中間スタンドへ飛び込んだ。松坂はいきなりの被弾で1点を失う。
 これで調子が狂った松坂は、昨年の投球をリプレーで見ているような制球難に陥る。3連続四死球で1死満塁。6番ボビー・クロスビーをボテボテの投ゴロに打ち取ったが、その間に1点を与えた。

 松坂は2回も2つの四球を与えて、2死満塁のピンチを迎える。ここは4番のジャック・カストを見逃し三振にしとめたものの、球数は既に60球に達していた。3回以降、3イニングで35球、許した走者は四球のひとりと立ち直っただけに、立ち上がりの悪さが悔やまれる。結局、ひさびさの日本での登板は5回95球、2安打2失点、6四死球だった。

 ただ、スターターがゲームをつくれば、そこは昨季のワールドチャンピオン。6回、レッドソックス打線はアスレチックス先発のジョー・ブラントンに襲い掛かる。主砲のマニー・ラミレスが2点タイムリーを放ち、同点に追いつくと、ブランドン・モスも続き、勝ち越しに成功。松坂に開幕戦勝利の権利が転がり込んだ。

 しかし、その夢はまたたくまに打ち砕かれた。代わってマウンドにあがった2番手のカイル・スナイダーが再逆転となる2ランを浴び、3−4。レッドソックスは1点のビハインドを背負い、試合はそのまま最終回を迎える。アスレチックスはクローザーのヒューストン・ストリートを投入し、逃げ切り体勢に入った。
 追い込まれたレッドソックスだが、メジャーデビュー2年目の若手がチームを救う。6回にタイムリーを放っているモスが、1死からライトスタンドへ同点ホーマー。試合は土壇場で振り出しに戻った。

 そうなれば、昨季、66試合に登板したリリーフ左腕の出番だ。再び拍手と大歓声がドームを包み、岡島秀樹がマウンドへ上がる。岡島は先頭のカート・スズキから変化球で空振り三振を奪うと、危なげない内容でスコアボードに0を灯した。1イニングを投げて被安打はなし。三振と四球が1つずつという凱旋内容だった。
 
 岡島の投球で試合の流れはレッドソックスに傾いた。直後の延長10回、4番のラミレスがセンターフェンス直撃の2塁打。2者を迎え入れ、勝敗は決した。最後は守護神ジョナサン・パペルボンが満を持して登場。1点を献上したものの、レッドソックスが日本開幕戦の第1Rをモノにした。

 勝ち投手は9回を封じて、味方の勝ち越し点を呼び込んだ岡島。試合展開も1点差で最後までわからないものとなり、日本で4年ぶりのMLB公式戦は日本人ファンにたまらないゲームとなった。
 26日も同地で同カードが開催される。