ボストン・レッドソックスとコロラド・ロッキーズのワールドシリーズ第3戦は28日、ロッキーズ本拠地のクアーズ・フィールドで行われ、レッドソックスが10−5で勝って王手をかけた。レッドソックスの先発は松坂大輔。ロッキーズ・松井稼頭央との対決は、第1打席にいきなりヒットを打たれたものの、以降は抑えた。松坂は6回途中2失点、打っては2点打を放ち、ワールドシリーズ初登板初勝利をおさめた。
 1番エルズバリー、4安打2打点の活躍(レッドソックス3勝、クアーズ・フィールド)
ボストン・レッドソックス 10 = 006000031
コロラド・ロッキーズ   5 = 000002300
勝利投手 松坂(1勝0敗)
敗戦投手 フォッグ(0勝1敗)
セーブ   パペルボン(2S)
本塁打   (ロ)ホリデー1号3ラン

 シリーズの流れを決める第3戦。重要なマウンドに背番号18があがった。最初に迎えるのはロッキーズの背番号7。連敗で打順を組み替え、1番にあがった松井との対決がいきなり実現した。

 初球、松坂はストレートを投げ込む。松井はこれをはじき返し、センター右へ。クリーンヒットで元ライオンズ対決は先輩に軍配が上がった。
 先頭打者を出した松坂だが、その後は冷静に後続を打ち取る。3番マット・ホリデーの投ゴロにはすばやく反応し、飛び出した二塁走者の松井を狭殺プレーでアウトにした。 

 2回も先頭打者を死球で出しながら、ゼロに抑えた松坂に打線が大きなプレゼントをする。3回、3連打で1点を先行すると、無死満塁から5番・マイク・ローウェルが2点タイムリー。レッドソックスが3点を先行する。
 さらに2死満塁のチャンスで、ナ・リーグ本拠地での試合はDH制がないため、9番・松坂に打順が回ってくる。初球の変化球を思い切って引っ張ると、レフトへ抜ける2点タイムリー。自らの投球を楽にする一打でレッドソックスはこの回、6点を奪い、試合の主導権を握った。

 直後の松井との2度目の対決はフルカウントからアウトローのストレートで空振りの三振。松坂は危なげない投球で4回まで相手打線を1安打に封じた。

 ピンチを迎えたのは5回だった。2本のヒットで1死1、2塁と得点圏に走者を置き、松井の3打席目がやってくる。カウント2−2からの5球目、前の打席で三振をとられた外角のストレートを今度は松井がはじき返す。打球は三遊間を襲ったが、ショートのフリオ・ルーゴがこれを好捕。判断よく三塁をフォースアウトにした。バックの好守に救われ、松坂は5回を投げきった。

 6回に連続四球を与えて降板し、リリーフ陣がタイムリーを許して失点2が記録された点はもったいなかったが、松坂は勝利投手の権利を手中にし、大舞台でスターターとしての役割を果たした。

 しかし、ゲームは終盤にもつれる。7回、先頭の松井がサード前のバントヒットをきめ、チャンスメイク。さらにセカンドへ盗塁して、流れを呼び込む。無死1、3塁と苦しくなったレッドソックスはセットアッパー・岡島秀樹にマウンドを託した。
 ところが、第2戦では2回3分の1を投げた影響か、左腕のボールに力がない。最初のバッター、ホリデーに直球を打ち抜かれ、バックスクリーンに飛び込む3ラン。6−5と1点差に詰め寄られる。岡島はなおも同点のランナーを許す苦しいピッチングだったが、伝家の宝刀チェンジアップで連続三振を奪ってなんとか後続を断った。

 直後の8回、レッドソックスはココ・クリスプのタイムリーなどで3点を奪い、粘るロッキーズを振り切った。04年に4連勝で世界一に立ったときと同じく、無傷の3連勝。29日に同球場で行われる第4戦に勝てば、3年ぶり7度目のワールドチャンピオンに輝く。
 後がなくなったロッキーズはポストシーズン好調だった投手陣が崩壊。松井は3安打を放ち、切り込み隊長としてひとり気をはいた。

【松井成績】
「1番・セカンド」で先発出場
 5打数3安打
第1打席 中前安打
第2打席 空振三振
第3打席 遊ゴロ
第4打席 三内野安打
第5打席 中前安打
※松坂との対戦は第3打席まで

【松坂成績】
「9番・ピッチャー」で先発登板
 5回3分の1、101球、5奪三振、4四死球、3安打、2失点
 3打数1安打2打点
第1打席 空振三振
第2打席 左前安打、2打点
第3打席 二ゴロ

【岡島成績】
 7回途中、4番手で登板
 1回、29球、2奪三振、2安打、1失点
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