東京六大学春季リーグの明大対早大の第2回戦が20日、神宮球場で行われ、早大注目の1年生、斎藤佑樹投手が今季3度目の先発登板を果たした。斎藤は6回93球を投げて、5安打無失点に抑える好投。チームは5−0で勝利した。斎藤は先発でデビュー戦から3連勝。早大は無敗で勝ち点を4と伸ばし、2季連続の優勝へ王手をかけた。
 互いに勝ち点3で並び、優勝をかけた大一番に詰めかけた観衆は前回の先発登板を上回る30000人。舞台が整った中、マウンドに上がった斎藤が落ち着いた投球でチームを勝利に導いた。
 初回、1死から小林雄斗(2年・新田)にフォークをレフト前に運ばれ、2死2塁と先制のピンチを迎える。しかし、勝負強い4番・行田篤史(4年・遊学館)をサードゴロに仕留めて立ち上がりをゼロに封じる。

 3回は2死を簡単にとりながら、1番・齊藤陽太(4年・桐蔭学園)に死球を与えて走者を許す。ここで前の打席で安打を打たれている小林雄にライト線を破られ、2死2、3塁。またもピンチを迎える。
 だが、3番・小道順平(2年・二松学舎大附)に変化球でサードゴロを打たせて、明治に得点を与えない。4回、5回も安打で走者を許すが、斉藤はフォーク系の落ちる球を要所で使い、5回までスコアボードにゼロを並べる。

 すると6回、早大は1死3塁から内野ゴロの間に1点を先制。続くチャンスに1年生・原寛信(桐蔭学園)のタイムリー2塁打で、今季22イニング無失点だった明治のエース・古川祐樹(4年・春日部共栄)から3点をあげる。

 優勝に向けて負けられない明治も直後に反撃を開始。先頭の小道のレフト前ヒットで初の無死の走者を出すと、守備のミスに乗じて1死1、3塁と斎藤に襲いかかる。
 迎えた6番・藤田真弘(4年・広陵)が高めに甘く入った変化球にバットを振りぬくと、打球はライトの後方へ。ヒヤリとしたが、ライトの松本啓二朗(3年・千葉経大付)が懸命にバックし、フェンス際の当たりをジャンピングキャッチ。守備で1年生右腕を守り立てる。

 ところが、斎藤は7番・渡部和博(4年・倉敷工)に2ストライクと追い込みながら、粘られて四球を出してしまう。2死満塁で明治は代打に大阪桐蔭出身の1年生・謝敷正吾を起用。昨夏の甲子園2回戦、斎藤からヒットを打っているバッターで勝負をかける。
 一発が出れば逆転の場面、追い込んだ斎藤は得意のスライダーをウイニングショットに選択。これがストライクからボールにスッと落ち、謝敷のバットは空を切った。これ以上ない投球で最大のピンチを切り抜けた斎藤は小さくガッツポーズをみせた。

 斎藤は7回からマウンドを1年生の福井優也(済美)に譲ったが、試合は早大ペース。8回に試合を決める2点を奪って、前日に続き明治を零封で下した。
 開幕から8連勝の早大は6月2日からの早慶戦で1勝すれば2季連続39度目の優勝が決まる。早くもチームの大黒柱に成長した背番号16が、デビューの春をどんなピッチングで締めくくるのか。早慶のライバル対決が例年以上に盛り上がることは必至だ。