11日、サッカー東アジア選手権決勝大会が東京・国立競技場で行なわれ、日本代表は香港代表と対戦した。日本は前半41分に相手クリアボールを拾った玉田圭司(名古屋)が角度のないところからシュートを決め先制する。後半に入っても一方的にボールを支配し、20分にはコーナーキックから田中マルクス闘莉王(名古屋)が追加点を上げ、さらに36分にはコーナーキックの混戦から再び玉田がダメ押し弾を決めた。試合は3対0で終了し、日本が勝ち点3を獲得した。14日にはタイトルを懸けて韓国との最終戦に臨む。

 玉田の2ゴールなどで今大会初勝利(国立)
日本代表 3−0 香港代表
【得点】
[日] 玉田圭司(41分、82分)、田中マルクス闘莉王(65分)
 2日のベネズエラ戦、6日の中国戦と2試合連続でスコアレスドローに終わっている日本代表にとって、香港戦は是が非でもゴールを上げなければいけない試合だった。

 日本は4−4−2の布陣で試合に臨み、ボールポゼッションで香港を圧倒する。しかし前半はここ数試合と同じくゴール前で決定的な場面はなかなか生まれない。パスをつなぎながら相手のファウルを誘い、セットプレーからチャンスこそ作るものの、流れの中からシュートチャンスを作る機会は数えるほどしかなかった。前半40分に相手クリアボールを拾った玉田が角度のない左サイドからシュートを決めたが、相手を完全に崩す場面は見られず不満の残る内容だった。

 後半に入ると今野泰幸(F東京)に代えて平山相太(F東京)を投入し攻撃の駒を増やす。平山にボールを集めながら攻撃を組み立て、徐々に中盤からペナルティエリアに選手が侵入するシーンが増えていく。そんな中、20分には左コーナーキックから闘莉王がヘディングシュートを決め2点目を奪う。

 11分には小笠原満男(鹿島)に代わり稲本潤一(川崎F)がピッチに入りワンボランチへと布陣を変更。遠藤保仁(G大阪)がポジションを上げたことにより、パスは効果的に回りだし、一段と攻撃にリズムがついた。何度かシュートチャンスを演出し、香港ゴールに迫っていく。37分にはコーナーキックの混戦から玉田がシュートを叩き込み、この日2点目を上げた。

 昨日、中国が韓国を3対0で下したため、タイトル獲得に向け少しでも多くのゴールを奪いたい日本だったが、この後は得点できず、このまま3対0で試合終了。今大会での勝ち点を4とし、得失点差でも中国と並んで首位に立った。

 ここ2試合でいいところが全くなかった岡田ジャパンも、香港を相手にして3ゴールを奪った。しかし、香港といえば昨年のアジアカップ予選では6対0、4対0で下してきたチームだ。中国よりも大きく実力の劣る相手だけに、3ゴールも決して手放しで喜べるものではない。

 日本にとって真の実力が試されるのは14日の韓国戦だ。韓国は昨日の中国戦で思わぬ大敗を喫している。彼らも日本と同じくW杯出場国として、アジアの中で苦戦している場合ではない。最終戦にはこれまでの試合とは比べ物にならないほど高いモチベーションで試合に臨むだろう。

 日本には期せずして、本大会出場国と本気の勝負ができる機会が用意された。2月の連戦では、DF陣ほとんどピンチらしいピンチを迎えておらず、ほとんど仕事をしていない。韓国戦は絶好のシミュレーションの場になる。チームの総合力が問われる最終戦で岡田ジャパンがどのような戦いぶりを見せるのか。幾度となく名勝負を繰り広げてきた国立競技場で行われる日韓戦では、勝利という結果とサポーターの心を掴む魅力的なサッカーが求められる。

(大山暁生)

<日本代表出場メンバー>

GK
楢崎正剛
DF
中澤佑二
田中マルクス闘莉王
駒野友一
内田篤人
MF
今野泰幸
→平山相太(46分)
遠藤保仁
小笠原満男
→稲本潤一
中村憲剛
FW
大久保嘉人
→香川真司(75分)
玉田圭司