6日、日本シリーズ第6戦が行われ、史上最長の15イニング、5時間43分に渡る熱戦は決着がつかず、2−2で引き分けた。ロッテが3勝2敗で王手をかけて臨んだ試合は中日・チェン、ロッテ・成瀬善久の両先発が揃って好投。延長に入ってからは両軍ともチャンスを生かしきれなかった。

◇第6戦
 中日、3度の犠打失敗響く(中日2勝3敗1分、ナゴヤドーム)
千葉ロッテ   2 = 100000010 000000
中日       2 = 100001000 000000 (延長15回引き分け)
 これは勝てなかったと考えるべきか、負けなかったと考えるべきなのか。お互いにホームが遠い一戦はシリーズ24年ぶりの引き分けに終わった。

 立ち上がりは点の取り合いから始まった。初回、ロッテは先頭の西岡剛が3塁線を破る2塁打で出塁。2死3塁となって、4番サブローがセンター前へのクリーンヒット。1点を先行した。しかし、その裏、中日も先頭の荒木雅博がヒットで塁に出る。犠打で2塁に進み、3番・森野将彦が左中間を破る2塁打。すかさず同点に追いついた。

 ただ、試合は2回以降、投手戦になる。中日・チェン、ロッテ・成瀬ともストレート、変化球にキレがあり、連打が出ない。がっぷり四つの展開となった試合が動いたのは6回だ。中日は1死から、ここまでシリーズ音なしだった2番・井端弘和がセンター前へ。20打席目の初ヒットで球場の雰囲気が変わる。井端は2死後、4番・和田一浩の打席で盗塁に成功。得点圏に進むと、ロッテバッテリーは和田を歩かせ、トニ・ブランコとの勝負を選択する。ところがワンボールからのストレートが甘く入った。ブランコの打球はライトへグングン伸びてフェンスを直撃。もう少しで3ランという当たりで待望の1点を勝ち越した。

 こうなると、中日ベンチは磐石の投手リレーで逃げ切りをはかる。8回からはまずセットアッパーの浅尾拓也がマウンドに上がった。だが、ルーキーの清田育宏への初球が高めに浮き、右中間への2塁打を許してしまう。続く井口資仁はスライダーで空振り三振にしとめたものの、サブローに対して投じた同じ決め球を狙われた。うまくバットの先で拾った打球はセンター前で弾む。ロッテは相手の勝利の方程式を打ち砕き、試合を振り出しに戻した。

 その後は両チームともに勝ち越しの機会を逃し続ける。9回、中日はサヨナラのランナーを出しながら、バント失敗で送れず、無得点。対するロッテも10回、先頭打者が四球で歩いたが、1番・西岡のバントが小飛球になり、ダブルプレーに倒れる。その裏、中日もヒットで無死1塁のチャンスを迎えたものの、1番の荒木が同じようにバントを打ち上げた。

 さらに11回、ロッテは井口がヒットで出塁するが、サブローのバントがまたもフライになって、併殺打でチャンスが潰えた。中日も1死から四球で出た走者を送ろうと代打で岩崎達郎を送るが、投手の正面に転がしてしまい、得点圏へ進められない。それでも連続四球で2死満塁と攻め立てると、今度は荒木の鋭い打球が一塁手の正面を突き、運にも見放された。

 ここまで好機をフイにすると、普通はどちらかに流れが移るものだが、両チームとも中継ぎ陣が最後まで踏ん張った。特に中日は12回以降、抑えの岩瀬仁紀、ネルソン、久本祐一がマリーンズ打線をパーフェクトに封じた。ロッテも先発経験のある小野晋吾、小林宏がイニングをまたいで登板し、走者を背負いつつも、あと1本を許さなかった。

 前回、引き分けが生まれた1986年の日本シリーズは3勝3敗1分で史上初の第8戦にもつれこんだ。この引き分けがどちらにとってプラスに作用するのか、その答えは第7戦に出る。