18日、FIFAクラブワールドカップ2011の3位決定戦が横浜国際総合競技場で行われ、開催国枠の柏レイソルがアジア代表のアル・サッド(カタール)と対戦した。試合は両者スコアレスのまま90分を終了し、今大会2度目のPK戦へ。アル・サッドは5人すべてが成功させたのに対して、柏は1人が失敗し、世界3位を逃した。
柏、シュート19本もゴール遠く(日産ス)
柏レイソル 0− 0 アル・サッド
(PK 3−5)
勝利を逃した要因は、決定力の低さだった。 90分を通じて試合を支配していたのは柏。攻撃の要であるレアンドロ・ドミンゲスを出場停止で欠きながら得点機は少なくなかった。
最初のチャンスは前半26分、FW田中順也が右サイドでロングボールに抜け出す。中に切り込みながらシュートを放つもポストに阻まれた。さらに1分後、DF酒井宏樹が右サイドを突破。PA内中央に折り返す。これに田中が左足で合わせたものの、GKのファインセーブに遭い、得点には至らない。39分には、大会初先発のFW北嶋秀朗が右CKからニアでヘディングシュートをみせるが、これもGKに弾き出された。
対するアル・サッドはカウンターに活路を見出し、FWカデル・ケイタ、FWママドゥ・ニアンが柏ゴールを脅かす。しかし、こちらもGK菅野孝憲が好セーブを披露し、失点を許さない。前半はともにチャンスをつくりだしたものの、スコアレスで折り返した。
柏は後半になってからもボールを支配し、攻勢をかけるが、決めきれない。後半17分、北嶋が左サイドからのクロスを胸でトラップ。GKと1対1の局面をつくるが、シュートはGKに防がれ、またも決定的チャンスを逃した。
1点が遠い状況にネルシーニョ監督はMF澤昌克、FW林稜平を矢継ぎ早に投入。前線の選手を入れ替えて攻撃の活性化を試みるも、決定力を欠いたままだった。
守りでは42分、GKと1対1になりそうな場面でDF近藤直也が懸命に戻ってシュートをブロックするなど失点を許さなかったものの、結局、90分を終えて両チームとも得点なし。大会規定により、試合の行方は延長戦なしのPK戦へともつれ込む。
PK戦はともに2人目までは成功し、先攻のアル・サッドは3人目もゴールを決める。柏の3人目は途中出場の林。同じくPK戦だった準々決勝では、5人目として勝利に導くキックを成功していた。だが、左足でゴール右下を狙ったシュートは、GKに防がれ、痛い失敗。アル・サッドはその後の残り2人もしっかりとキックを決め、世界3位の座を確保した。
「最後のところで決められなかったことが勝負を左右してしまった」
北嶋は試合後にこう反省の言葉を口にした。シュート数はアル・サッドの6本に対して柏は19本。圧倒的に攻めながらも、ゴールネットを揺らすことができなかった。
ただ来季、ACLに挑戦する柏にとって、アジア王者相手に、内容で勝っていた点はひとつの自信になる。ネルシーニョ監督は大会を振り返り、「国際試合をやるということはどういうものかを体で感じることができた」と評価した。大会の余韻もさめやらぬまま、21日(水)には天皇杯の名古屋グランパス戦を控える。立ち止まっている暇はない。