18日、クラブW杯2011の決勝が横浜国際総合競技場で行われ、サントス(南米代表)とFCバルセロナ(欧州代表)が対戦した。バルセロナは前半17分、FWリオネル・メッシがゴールを決めて先制。さらに前半で2点を加えて早々に試合を決める。守ってもGKビクトール・バルデスの好セーブなどでサントスをシャットアウト。09年UAE大会以来、2度目の世界王者の座に就いた。

  メッシ、ループシュート含む2ゴール!(日産ス)
サントス 0−4 FCバルセロナ
【得点】
[バ] リオネル・メッシ(17分、82分)、シャビ・エルナンデス(24分)、セスク・ファブレガス(45分+1)
 メッシのプレーにスタジアムへ詰めかけた68,166人の大観衆が釘付けになった。MFシャビ・エルナンデス、MFアンドレス・イニエスタなど、ベストメンバーをそろえたバルセロナの中でも、背番号10の存在感はひときわ輝いていた。
 まずは前半17分だ。シャビのパスに反応し、PA内で飛び出してきたGKの頭上を抜くループシュート。DFがなんとか足に当てるが、ボールはゴールネットを揺らした。この時点で早くもスタジアムにはメッシコールが巻き起こった。

 立ち上がりからボールを支配していたバルサは24分、今大会初出場のシャビが追加点を決める。右サイドからDFダニエウ・アウベスがPA内中央へ折り返したボールを受け、詰めてきた相手DFをトラップで交わす。そのまま右足でゴール右下に突き刺した。さらに前半ロスタイムにMFセスク・ファブレガスが試合を決めるゴールを奪って3−0。防戦一方となったサントスは、攻撃の要となるFWネイマールやMFガンソがボールを受けることができず、前半はわずかシュート2本に抑えられた。

 後半に入ってもバルサが主導権を握る構図に変化はない。短いパスを華麗につないでゴールに向かい、コースがなければ後方に戻して立て直す。たとえボールを失っても、奪われた選手がすぐさまプレスをかけ、マイボールに戻すなど、攻守の切り替えも早かった。

 サントスがようやくカウンター攻撃を発動したのは後半12分。ガンソが前がかりになっていたバルサDFラインの裏へスルーパスを送る。これに抜け出したネイマールが、GKと1対1に。だが、GKの股を抜こうとしたシュートは守護神・バルデスにしっかりとセーブされ、この試合最大のチャンスを逃した。

 ピンチをしのいだバルサは、一層攻勢を強め、サイド、中央と変幻自在の攻撃から相手ゴールを脅かす。ゴールラッシュを締めくくったのは、メッシだ。37分、PA内中央でダニエウ・アウベスからのパスを受け、飛び出てきたGKを軽やかにジャンプして交わす。もう目の前には無人となったゴールしかない。左足で流し込み、2得点目。劇画のようなプレーに、スタジアムの興奮のボルテージは最高潮に達した。
 終わってみれば4−0。ボール支配率は驚異の71%を記録し、持ち前のポゼッションサッカーで南米王者を粉砕した。

 今回の決勝はメッシとネイマールの天才同士の対決にも注目が集まっていたが、軍配は明らかにメッシに上がった。ネイマールはバルセロナのジョゼップ・グアルディオラ監督が「プレーさせないよう気をつけた」と話したとおり、ボールをろくに触れず、訪れた決定機も外してしまった。一方のメッシは、高速ドリブルや効果的なパスなど、ゴール以外でも高次元のプレーを見せた。“世界最高”と称される実力を証明し、2試合で2ゴール1アシスト。大会MVPにも選ばれた。

「今日は全員のプレーに満足している」
 試合後、グアルディオラ監督は選手たちに賛辞を惜しまなかった。攻撃陣が点を取り、数少ないピンチは守備陣がしっかりと防ぐ。選手全員が果たすべき役割を果たしての栄冠だ。指揮官は「伝説として語り継がれるようなクラブになりたい」と次なる目標を語った。しかし、08年の監督就任以来、欧州チャンピオンズリーグ2度、世界一2度のタイトルを獲得したこのチームは、すでにレジェンドである。