13日、日本バスケットボール協会(JBA)は臨時評議委員会と臨時理事会を開き、JBAの改革を主導する「JAPAN 2024 TASKFORCE」の川淵三郎チェアマンが新体制での会長に就任した。会議では他に新役員の選任、定款の改正などが承認され、理事は旧体制から一新。川淵会長を含めた6人の理事の任期は1年。副会長には日本オリンピック委員会(JOC)名誉委員の小野清子氏と日本バレーボール協会評議員の三屋裕子氏の女性2人が選ばれ、実務責任者となる事務総長には日本サッカー協会の大河正明常務理事が就いた。
(写真:「全く心配していない」とFIBAからの制裁解除に自信を見せた川淵新会長)
 JBAの新会長就任が決まり、着々と進む改革の一歩を「登山に例えれば8合目」と川淵会長は表現した。6月20日にはJBA会長として、スイスでの国際バスケットボール連盟(FIBA)のセントラルボードに乗り込む。「余程のことがない限り、制裁は解除されると思っています。最後のところで踏み外さないようにしっかりとやっていきたい」と語った。

 FIBAからの制裁解除のため、JBAにはガバナンスの確立が求められている。理事は総辞任した25人から、6人の少数精鋭で臨むことになった。バスケ界からはゼロ。体操の小野氏とバレーボールの三屋氏が副会長を任された。オリンピックメダリストを要職に置き、新体制のプレーヤーズ・ファーストの姿勢を窺わせた。事務総長には大河氏が就き、残り2人の理事は、JXホールディングス執行役員総務部長の山本一郎氏、早稲田大学スポーツ科学学術院教授の間野義之氏に決まった。理事の業務執行を監査する監事には「JAPAN 2024 TASKFORCE」のメンバーである境田正樹弁護士と、日本サッカー協会の財務委員を務める須永功税理士を据えた。

 川淵会長は「副会長が女性2人というのは競技団体は初めてだと思う。理事も体操界、バレーボール界、サッカー界と色とりどり。今までにない稀有な例で、そのことが新しいバスケ界の誕生を証明している」と陣容に胸を張る。任期は1年。「1年後には理事の数も増えていく。しっかり基礎固めをして、『あの時が日本バスケ界のターニングポイントであった』と言われるように努力していく」と、今後に向けて意欲を見せた。

 ここまで“剛腕”と謳われるリーダーシップを如何なく発揮し、JBAという沈みかかった船を浮上させた川淵会長。サッカー界が船頭となり、スポーツという大きな括りで各界が手を取り合う。実務レベルで会長を補佐する大河事務総長は「一生懸命漕いで、前へと進んでいきたいと思います」と抱負を語った。今はまだ弱く脆いとされるこの船に対する川淵会長の夢は大きい。「勢いよく走り出して、10年後、20年後には空を飛ぶ勢いになると確信しています」。そのためのエンジンを積み、強固な船体を作り上げる必要がある。

(文・写真/杉浦泰介)